コメント・書評 |
『ぼくたちの洗脳社会』以来の総括本…誤解?があっても読む価値はある! ズレてるがマジな元デブの説教?
T.コージ
Jun 21, 2008 3:28:55 PM
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評価 ( ★マーク )
★★★★★
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●意外にありがたい元デブの説教! で、トビラの宣言がキてます。完全にキてる。いきなり1行目から… この本は「オタクと昭和の死」についての本です。 …確かにそのとーり…なので、オタクについてとゆーよりは平成以降に生まれたり思春期青春期を過ごした世代に対する大いなる説教本みたいな感じです。オタク論のカタチをとっているのは著者が所属するトライブ(オタクという)の視点から語っているからで、問題はそのトライブの中での世代論のカタチをとっているというところ。 「日本人論」だと大きすぎるので身近な「オタク論」にした。でもホントは日本の今を憂いているのだ…ということらしいですが。 でも、オレはオタクの代表としてMITで講義したりパリの雑誌に取り上げられたんだぜっ!…て自慢を1ページ目から繰り広げられてもなあ。 <萌え>だけがオタクではない、<東京>だけが日本でないとか、以前は宮台はアリを観察するようにコギャルを観てるとかいってたけど、萌えも東京も観察の意味も否定して、何かわかるのかよ? といいたくなる本書。 秋葉原トラック通り魔事件は何だったか? 犯人はナゼ秋葉原を目指したか? オタクキングに何かわかんのかね? という疑問がわき起こりましたよ。まったく。 ●サブカルの<通史>として読むとイイかも! でも、すこし俯瞰して読むと本書のメリット?がわかります。 オタクをめぐるさまざまな評価や言説の変化を通史的に知ることができるから、マル。オタキング自身が属するオタク第一世代、オタク論が好きな第二世代、純粋培養の第三世代…てなワケで流行の世代論風に整理されています。 カンタンにいえば…説教が好きで上から目線の第一世代、自己主張が強くてぶつかり合う第二世代、あふれる既成商品に囲まれてシアワセな第三世代…てな感じ。 ●戦闘美少女にケンカを売る? 本書は最先端のオタク論者?である斎藤環をはじめ東浩紀や森川嘉一郎といったオタクエリート(オタク第二世代)による萌え分析やアキバ分析を批判。でも本書だってオタクに代表され象徴される現代日本のダメさに対する批評なのであって<オタクは日本そのものではないヨ>とかいちゃもんつけられたらどーするんだろ?と心配しちゃいますが。 オタクとは趣味ではなく人格形成や人間修行であり、自分はそういったオタク貴族主義なのだ、それがオタク第一世代の共通項だ…というのがオタキングの主張。そのように立派な御高説なのでありがたく拝読させていただくのがオススメなんだけど、ちょっとムカつく、か。 それでも読む価値がありそうに感じるのは<最近の若者は不気味だわからない…ではなくて、理解できないのは私たち自身じゃないか!>というキビシイ自己認識を示しているところ。そこからスタートするのなら絶対的に上から目線だった団塊世代以上のオヤジの説教やセンセイの口上よりいいでしょってな感じ。しかし、ホントか…。 すでに死んでたりわかってないのは著者本人だってな指摘があったとしたら著者はどーするか、てな想像をしてみたり~~なかなか読みようによっては楽しい一冊です。ッハ! |
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