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らも
中島らもとの三十五年
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コメント・書評 |
中島らも、なぜ、そんなに壊れなきゃいけなかったの?
うっちー
Apr 15, 2008 10:04:52 PM
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評価 ( ★マーク )
★★★
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中島らもの書くものが好きだった。しかし、彼の生活や日常が、ここまで破滅的であったとは‥。シンナー、睡眠薬、酒、暴力、セックス‥。 著者は、らもの妻である美代子さん。ふたりの出会いから最後の日までが綴られているが、ここまで正直にあっけらかんと書けるのかと驚いた。らもとのすさまじい日常、葛藤。貫かれているのは、らもへの愛情だけれど、その表し方は、とうてい普通では考えられない。 愛し合って結婚したのに、妻の前でも他の女性とつきあい、妻に他の男と寝るように勧めたり、なぜ、らもがそこまで虚無的になったのか、自暴自棄ともいえる生活をしなくてはいけなかったのか、その点については、もはや知りようがないし、この本を読んでも、(彼の生い立ちや家族との関わりが書かれているが、)うなずけるような理由はない。 彼女の生い立ち、家庭環境が、明るくくったくのない、人を疑わない性格を形作ったのは理解できるが、それでも、道徳的に少しずれがある(もちろん、私個人の「道徳的」だが)ことには、愕然とする。それでも、驚きとともに読み進めると、やはり、彼女は、らもが家庭をかえりみなかったり、他の女性と一緒にいることに寂しさを感じていたのだと知り、むしろほっとした。 彼女は、「その人がそう望むなら、それに応えてあげる」という姿勢で、セックスに対してもその通りにやってのける。ある意味、聖女なのか‥?理解し難い。 しかしながら、最初の出会いから、何があってもずっと変わらず、らもを愛し続けていたことはみごとだし、そういう意味で、この本は、自分の「純愛」を書いたのだ。らもというより、やはり、作者の中島美代子自身が色濃く描かれている本だといえる。 表紙の出合った頃のふたりの写真は、とてもいい!
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