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夜を守る
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コメント・書評 |
実際ガーディアンエンジェルとして活動している方々に深い尊敬の念を覚えます
さあちゃん
Mar 28, 2008 1:20:25 AM
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評価 ( ★マーク )
★★★★
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川瀬繁。26歳。都立の進学校から私立大学に進み卒業したものの大企業に就職しなかった。理由はわからないが何となく違うと思ったのだ。今はビデオ屋でアルバイトをしながらアメ横の風呂無しアパートで一人暮らしをしている。仕事が終わると行きつけの定食屋で幼馴染みと落ち合う。それからの数時間が息をひそめていた昼間の自分から本当の自分に戻れる時間だ。ある日繁は奇妙な老人と会う。「あんた4年前の12月12日に何をしていたかね?」この出会が繁の生活を大きく変えていく・・・ この作品はふとしたことからアメ横のガーディアンエンジェルとなった繁達4人が夜の街で出会った様々な人達との関わりを通じて変わっていく姿を描いている。今まで何も目的を持てなかった繁が小さな時から馴染んでいた街を守ることによって人生の生き甲斐をつかみ取るのだ。街を守るといっても警備するわけではない。ただ街を歩きゴミを拾い自転車を整理し酔っぱらいを介抱し困っている人の手助けをする。自分達にできることを毎日こつこつと続けることによって街は彼らを守ってくれる。人のためにしてきたと思っていたことが実は目的を持てずに絶望していた自分達を守ってくれていたのだということに気が付くのだ。街を守る者に街は優しく報いてくれる。 夜の街で出会う人々もまた興味深い。娼婦、ゴミを拾って歩く老女、孤独なシンナー中毒、やくざの幹部、息子を殺された老人等々。しかし一皮むけばそれは一つの顔で誰もがもう一つの顔を持っていることが判る。街が昼と夜の顔をもつように人もいくつもの顔とバランスをとりながら生きていくのだ。 当たり前のことを当たり前にする。そのことを私達はなおざりにしてきたのではないだろうか。少しずつでも続けることによって街も私達も変わっていけるのだということを教えてくれているように思う。
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