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2ちゃんねるはなぜ潰れないのか?  扶桑社新書
巨大掲示板管理人のインターネット裏入門

2ちゃんねるはなぜ潰れないのか?(扶桑社) ひろゆき著
税込価格: ¥777 (本体 : ¥740)
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出版 : 扶桑社
サイズ : 18cm / 255p
ISBN : 978-4-594-05388-8
発行年月 : 2007.7
利用対象 : 一般

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内容説明

Web2.0に隠された真実とは? 2ちゃんねるが潰れないさまざまな要素を、それに関連するインターネット上の出来事を挙げながら検証する。2ちゃんねる管理人である著者と、佐々木俊尚・小飼弾の対談も収録。

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コメント・書評

この思考能力はドラマ「ヒーローズ」並だよ!
T.コージ
Mar 26, 2008 3:32:16 PM
評価 ( マーク )
★★★★★

●小飼との対談だけでもイイ!
 
 「相手の話を聞くほうが好き」なひろゆきと「普通が何か理解できなかった」小飼の対談がイイ! カンタンな言葉で大切なコトやモノゴトの原理が語られちゃう! ベラベラ過剰なパフォーマンスとわかったフリ充満のいまどき、シンプルな言葉で真理を突く本書は、必読! 最終章?のひろゆきと小飼弾の対談だけでも読む価値がある一冊。とゆーより、読んどけ!ってな感じだ。
 
 ホリエモン事件?当時、田原総一郎が司会するTV番組でインターネットの説明を求められて「一言でいうと自己責任の世界」と答え、なぜかそれを怒鳴りつける田原総一郎や大谷昭宏らのヒステリックな態度とは対照的に、ハアっ?てな態度とカン高い声で一挙に注目を浴びたかもしれない人が小飼。彼とひろゆきの対談だけでも読む価値十分でしょ。
 
 面白いのは「そもそも、普通が何か理解できなかった」という小飼のスタンス…認識の基本となる規範が無い?…ので、それが逆に、彼に透徹した観察力や思考能力を与えているのかもしれない。先入観がなく、認識や思考の原点が<ゼロ>で、自らの視点でものを認識するというより、あらかじめ対象に即して認識…オブジェクトの論理そのものを把握する…ような稀有な才能の持ち主なのかも。過去5年間で全米最大ヒットのドラマ「ヒーローズ」のオブジェクトを読み取る超能力者みたいに!
 
●ネットって何よ、今さら聞けないし
 
 この本、なんとWeb2.0がなんとかとかGoogleがスゴイとかいう風評?の真実がわかったりする。わかるっていいことで。そしていちばん大切なのは、たぶん、裸の王様を見抜けることで。そーゆー内容の本です。
 ネットがどう発展しようがデーターベースによる個人の完全な把握は不可能だとか、匿名性を前提とした2ちゃんねるを<大衆>や<ネット>そのものに即して理解しているひろゆきは「ヒエラルキーが作られない完全フラットな場所」(吉本隆明的にいえば重層的非決定という属性=大衆社会の条件)と説明できちゃう。
 
 小飼は資本主義の「行き着くところは、カネでカネを買うということ」という現前の厳然たる事実を、当り前のようにいう。だって当り前だから。そーゆーことは誰も指摘しないどころか、自民党から民主党、共産党まで、マネーゲームとかいって否定するだけなのがマヌケなリアル。貨幣の定義も出来ないで社会や経済を語るアカデミシャンや評論家とは違って小飼はcoolでhot。高城剛といい小飼やひろゆきといい、現場の人間の言葉くらい的を得ているものは無いという真実がココにある。公園や路上の車の中で暮らしたことがある小飼や高城のスタンスは失うものが無い<時点ゼロ>みたいなもの。透明なのだ、キット。
 
 ネットへ国家レベルの検閲を繰り返す中国政府や、越境するネット市場や電子マネーへの課税やサイトの閲覧規制で犯罪や事故防止が出来ると妄想するミニ中国並みの日本政府…とは正反対に「インターネットによって引き起こされる問題の対処は、市場が決めることだ」とCoolなひろゆきの指摘がマル。
 
●世の中って、どーよ
 
 ひろゆきの「マウスよりトラックボールの方がいい」というジャッジ、最近ジョグダイヤルを見なくなったなど共感できることも多過ぎな一冊でした。信号面の深さや容量のマージンなどハードとして優れているHD-DVD(かつてのβテープVIDEOも)が負けた(勝てなかった)ように別に正しいものが勝つワケでもないワケで。そーゆーのも重層的非決定なのかな?などと独り考え込んじゃいました。
 
 <「みんながすごいと言ってるものは、すごいの法則」が当てはまります>とひろゆきが語る真理がホントにスゴイ! 同じようなコトをケインズが株式投資について言っていて、これがたぶん唯一の法則なんだけど。ついでにいうとこれがポストモダンのいちばんシンプルな説明でもあります。もうひとつついでにいうと、この法則を数式化したのが金融工学で毎年のようにノーベル賞がでます。まあ今年からはないかもしれないけどさ。
 
●経営者も読んどけ!
 
 よくTVに出てるよーな(出てなくても)経営者とか事業家とかいう人たちも、この本の1章「ITのウソ」と2章「明るい未来への誤解を解く」だけでも読んどくといいかも。だって、そーすれば、大儲けできるかもしれないし…多少頭脳があれば、だけどさ。
 
 部下には「お前の好きにやれ」といい、管理職の要諦は「一番大事なのは、なにをやらないかということ」だ…などなど管理職や組織のリーダー?にとって最高なコメントを繰り出す小飼。QCやISOで必要外のムダをだし(ついでに過労死や自殺者なんかもだしちゃって)、それが生産性向上や合理化だと思い込んでいるよーなよくいる管理職との違いは大き過ぎ。
 
 この本を読んでるとS・ジョブスなんかも、まあこんな感じがする人なんだろ、と思う。
 気負いなく語られている「もしも堀江さんが逮捕されていなければ…」など誰かが思っていることも超高度資本主義の簡明な説明になっていて納得。ビル・ゲイツに「カネを貸してくれ」と電話したのがジョブス復活の第一歩だったけど、そーゆーカコイイドラマを演じ、かつ面白いコト役に立つコトをヘーキでやってのけそーな可能性はホリエモンやひろゆきや小飼に期待されるキャラであるかもしれない。それぞれそーゆー担当っぽいもんね。
 とにかく誰が読んでも 「ゲイツは卑怯なほどに商売上手」というようーなシンプルな言葉がわかりやすくてGood!でつ。
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