コメント・書評 |
韓非子もひとつくらいは覚えよう
六等星
Jan 26, 2008 11:01:09 AM
|
評価 ( ★マーク )
★★★★
|
今をさかのぼること2500年。儒教の始祖である孔子とその弟子達の言行をまとめた「論語」。本書にも取り上げられている -朋(とも)あり遠方より来たる -巧言令色、鮮(すく)なし仁 -過ちては改むるに憚(はばか)るなかれ -温故知新 -和して同ぜず などは、一度は聞いたこともあるだろう。われわれ日本人にもなじみが深い。
一方の「韓非子」。こちらも紀元前3世紀の思想家だが、一般の日本人にはあまり馴染みが深くは無いのではないか。韓非子について書かれている本書の後半部分をひととおり読んでも、知っていた言葉が見つからない。論語に比べて難解だ。それでも一つくらいは覚えておくべきだろう。例えば「戦陣の間は詐偽をも厭わず」などは短いし、(あまり良い意味ではないが)理解はしやすい。
ところで、性善説と性悪説。論語は性善説的で韓非子は性悪説的、また日本の社会は性善説寄りで、多くの諸外国は性悪説寄り、というのが本書の主張だ。その正確性はともかく、この二つの説を比較することによって、ものの考え方がまた違ってくることだろう。そして最終的には著者も言うとおり、両方理解した上で「バランスよく生き抜く」ことが大事だということだ。 |
|
|
| 現在の投票
はい:3人(100%)
いいえ:0人(0%) |
|
|
|