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テメレア戦記
1
気高き王家の翼
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ナオミ・ノヴィク著
那波 かおり訳
税込価格:
¥1,680
(本体 : ¥1,600)
出版 : ヴィレッジブックス
発売 : ソニー・マガジンズ
サイズ : 20cm / 438p
ISBN :
発行年月 : 2007.12
利用対象 : 一般
出荷可能時間:
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コメント・書評 |
史実に基づいたリアルな舞台がドラゴンの存在を活かしている
Leon
Jan 14, 2008 11:33:51 AM
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評価 ( ★マーク )
★★★★★
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ウィリアム・ローレンスが艦長を務める英国海軍のリライアント号は、大西洋を航行中のフランス海軍フリゲート艦と遭遇した。
フランス軍兵士は果敢に応戦したものの拿捕され、ウィリアムはその積荷の中に予想もしなかったものを発見する。
細心の注意を払ってフランス艦の船倉に保管されていたのは孵化の間近に迫ったドラゴンの卵だ。
戦場において大きな活躍をするドラゴンは卵から孵るときに”竜の担い手”を選ぶという特性を有しており、いち早くドラゴンを管轄する空軍に引き渡さなければならないところなのだが、最寄の寄港地までは3週間の航行を要し、船上での孵化は免れ得ない。
意を決したウィリアムは”竜の担い手”として空軍に転向する者を、自分を含む乗組員全員によるくじ引きで決めようとするのだが・・・
ナポレオン戦争時代を扱っており、ネルソン提督の名前や「ナイルの戦い」など史実と一致する部分も多いが、古代ローマ時代から人間とドラゴンが関わってきたという重要な違いがある。
順調に昇進し、小型ながらも一隻のフリゲート艦を任せられる立場となった主人公のウィリアムは、孵ったばかりのドラゴンの仔に選ばれて”竜の担い手”となるが、生粋の海軍軍人である彼が空軍への編入に強い抵抗を感じている様子などは実にリアル。
ドラゴンの存在が大きいためファンタジーにカテゴライズされるものだとは思うが、雰囲気としては戦争冒険小説に近いだろう。
特に、空軍に在籍することとなった後、ウィリアムが軍種間のカルチャー・ギャップに悩むところなどを読むと、著者がかなりの取材を重ねたように思われる。
また、ドラゴンの扱い方も面白く、為政者などからみれば生物兵器に相当するのかも知れないが、”竜の担い手”にとっては同僚、若しくはそれ以上の存在として描かれており、彼らの任務の危険性故に、常にある種の哀しさが漂う。
そのような中でも、特に健気で献身的なテメレアは好きにならずにはいられないキャラクターで知識欲も旺盛だ。
フランス艦の船倉に居る間にフランス語を独習しており、”竜の担い手”とともに亡命してきたフランス生まれのドラコンとも流暢に会話をこなして驚かせてくれる。
後半になって判明することだが、テメレアは希少なドラゴンの中でも、特に珍重される「セレスチャル種」であり、東洋では皇帝のみに所有の許されたもの。
ナポレオンへの贈り物であったテメレアが英国の手に渡ったことは、中国にとっても懸念となったようで、次巻の舞台は中国になるらしく、どのような展開になるのか愉しみだ。 |
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