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赤朽葉家の伝説

赤朽葉家の伝説(東京創元社) 桜庭 一樹著
税込価格: ¥1,785 (本体 : ¥1,700)
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出版 : 東京創元社
サイズ : 20cm / 309p
ISBN : 4-488-02393-2
発行年月 : 2006.12
利用対象 : 一般

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内容説明

【日本推理作家協会賞(第60回)】千里眼の祖母、漫画家の母、そして何者でもない私。高度経済成長、バブル景気を経て平成の世に至る現代史を背景に、鳥取の旧家に生きる3代の女たち、そして彼女たちを取り巻く不思議な一族の姿を比類ない筆致で鮮やかに描く。

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コメント・書評

夢中で読みました
さあちゃん
Jan 8, 2008 12:55:58 AM
評価 ( マーク )
★★★★★

  赤朽葉家。製鉄業で財をなした鳥取の旧家である。そこに生きる三代の女最後の神話の世界を生きた祖母万葉、発展と狂乱を駆け抜けた母毛毬、そして何者でもない瞳子を軸とした一族の姿を描いた大河ドラマである。
 とにかく面白い。一つ一つのエピソードがまるで騙し絵のように散りばめられていて最後に一つの大きな絵が浮き上がってくるそんな感じだ。くるくる回る万華鏡のようだ。
 背景となっているのが戦後から現代にかけての近代史である。私達は何をしてきてそして何処に向かおうとしているのか。戦後男達は汗水流して働き女達は家を守ってきた。一生懸命働けば豊かになれる。繁栄という新しい神話の基にみんなが同じ方向を向いていた。しかし豊かになりみんなが同じ情報を共有できるようになったことが私達の価値観を変えていく。そして繁栄の影に生まれた闇にからめとられていく。そんな時代を三代の女達の生き様と共に丹念に描いている。
 しかしいつの時代にあっても人々が目指すのはビューティフルワールド。不器用に流れのままにしか生きられない人間の未来が今までのようにそしてこれからも謎めいた世界であればいいという作者のメッセージが込められていると思う。
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