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ぼくには数字が風景に見える
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コメント・書評 |
だれのからだも違っている
nory
Dec 3, 2007 3:05:16 PM
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評価 ( ★マーク )
★★★★
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ロンドン生まれの著者はアスペルガー症候群とサヴァン症候群である。πの小数点以下22000桁以上を暗記していて、十カ国語を話すことができる。
生まれたときから泣き止まない赤ちゃんで、少年期は人とは違いすぎる感性で大いに戸惑う。しかし、自分にできることを求め、次第に外の世界に足を踏み出していく。そこから世界が広がり、友人もできて、独自の能力を発揮するようになる。 数字や言語に対する視覚化は音楽のように著者の頭の中を自在に飛び回る。おだやかに書かれている頭の中の風景に楽しい気分になる。こんなふうに本になるまでには、相当の訓練と努力とまわりの人々の愛情が必要だっただろうが。
『そして、とても不思議に思った。ぼくの能力は以前とまったく変わっていないのに、子どものころや思春期にはその能力のせいで同級生たちから疎まれ、孤立を深めたが、大人になってからはその能力のおかげで人とのつながりや新しい友人ができたのだ。』
家族や友人や出会った人たちの理解とやさしさには、こちらまで心が温かくなる。とくに、映画「レインマン」のモデルになった同じサヴァン症候群のキム・ピークとの出会いは運命的だ。 キムを看護している父親は、キムが講演会で伝えたいことはこういうことだと言う。
『人と違っていることで障害者にされる必要はない、だれのからだも違っているのだから』
この言葉を心に刻み、世界を見てみよう。まったく違ったものの見えるに違いない。 |
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