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ぼくには数字が風景に見える
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コメント・書評 |
人と違うことは素晴らしい
さあちゃん
Nov 30, 2007 1:03:13 AM
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評価 ( ★マーク )
★★★★★
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学生時代数字が苦手だった。特に数字が羅列してあるものをみているだけで頭が痛くなったものだ。挙げ句の果てになにやらこんがらがってしまい訳がわからなくなってしまう。 ところがこの本の作者ダニエル・ラメットにはなんと数字が風景みたいに色彩や質感や動きを伴って見えるというのだ。それも一つ一つ異なった個性をもったものとして。数字は彼にとってかけがえのない友達だという。何故彼がそんな感覚を持っているのか?それは彼がサヴァン症候群でアスペルガー症候群であるからなのだ。 この聞き慣れない言葉の意味することはこれが脳の発達障害であり、生まれながら世間の大多数の人々と脳の発達の仕方が異なるということらしい。ずばぬけた才能に発達することもあるが、一方社会生活が困難になる場合もあるという。作者はこの障害の為数学と語学の天才ではあるが一方他人の心の動きが判らないので対人関係が上手く築けず一つのことに強くこだわり新しい環境にはなかなか馴染めないといった一面ももっている。 そんな作者が自分の生い立ちから現在に至るまでを淡々と素直に語っている。そこには幼い頃よりてんかんの発作を繰り返し苦痛と孤独の中で世界が不思議な色彩にみちた風景に見えていたこと。人とは違うことでいじめや差別を受けながらそれでも友達を求めてたった一人で外国にでて新しい世界へと向かっていったこと。そして現在のパートナーと出会い自分の障害を世界に知って貰うためにさまざまな活動に挑戦をしていることなどが綴られている。そしてさまざま人との出会に感謝し自分を愛し支えてくれる家族や知人に対する深い感謝と愛情を綴っている。また彼の描く世界は私達の持っている固定観念を揺さぶり全く未知な異なる世界をみせられるようで非常に興味深かった。 人と違うことを障害と呼ぶのなら私達はみな障害者だ。人と違うことを差別するのではなくきちんと向き合う。そろそろそんな社会になっていってもいいんじゃないかな。
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