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有頂天家族
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コメント・書評 |
まさに有頂天になる一冊です
さあちゃん
Nov 16, 2007 10:41:23 PM
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評価 ( ★マーク )
★★★★★
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遙か昔桓武天皇の時代。大勢の人間達が万葉の地をあとにして京都に移り住んできた。その頃より人間は町に暮らし、狸は地に這い、天狗は空を飛行するという。 遡れば平安の御代より脈々と続いている下鴨家。当主総一郎は狸の中の狸とその名を洛中に轟かせ狸界を束ねていた偉大な狸だったが数年前無念なことに狸鍋となり不帰の狸となった。遺された四兄弟。偉大なる父の跡を引き継ぐにはちょっぴり器の幅が足りない子狸達だった。長男は責任感だけを次男は暢気な性格だけを三男はアホぶりだけを四男は純真さだけをというようにきっちり四等分して受け継いだのだ。そんなバラバラな兄弟をつなぎ止めているのは海より深い母の愛と偉大なる父との思い出であった。そんな兄弟達が「面白きことは良きことなり」と今日も洛中を駆け回る・・・ 雰囲気は前作「夜は短し歩けよ乙女」に似ている。また前作の登場人物も 顔をみせている。そして引退した天狗の赤玉先生や人間ながら天狗の神通力を身につけた美女弁天や下鴨家を目の敵とする夷川家の金閣銀閣兄弟などなどきら星の如く更にパワーアップされた登場人物達が入り乱れて京都の街を縦横無尽に駆け回る。 京都という街にはそんな不思議な魅力がある。人混みに紛れて狸やら天狗が混じっていても納得してしまうのだ。目を凝らせてみればふさふさとした尻尾が見えるかも知れない。 「面白く生きる他に何もすべきことはない。」そんな言葉を語り手である三男坊である矢三郎に言わせているがまさにこの言葉通りの作品だと思う。 とにかく面白い。この狸と天狗と人間の三つ巴の世界を充分に楽しんで欲しい。あと決して明るい内に読まないで!少しほの暗い電球の下でこそこの本の魅力が増すのだ。できれば電気ブランなどを傾けつつ。 |
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