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鉄板病
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コメント・書評 |
てっーぱん【鉄板】鉄の板。その堅さから転じて、手堅い、ハズレない、間違いがないこと。ーーびょう【鉄板病】「鉄板」なものだけを求め、「鉄板」でいたいと過度に欲する病気
nory
Nov 5, 2007 9:52:52 PM
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評価 ( ★マーク )
★★★★
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てっーぱん【鉄板】鉄の板。その堅さから転じて、手堅い、ハズレない、間違いがないこと。「〜レース」「〜ネタ」 ーーびょう【鉄板病】「鉄板」なものだけを求め、「鉄板」でいたいと過度に欲する病気。初期症状として、常に正解ゾーンにいたい、人の考えを鵜呑みにする、損に敏感、記憶を喪失する、などが見られる。
これを読むと、ギョーカイにいる著者が散々 鉄板な人たちにやられてるんだろうなというのが想像できる。プロデューサーという職業柄、むしろ鉄板側を率いてもおかしくないのに、こういう着眼点を持っているというところに著者の価値があるのだろう。
食事をするのにも徹底的にリサーチして絶対にハズレない店を選ぶ。限定品や「売れてます!」のPOPを見ると無条件に買い求める。自分の損には恐ろしく敏感で、都合の悪いものは切り捨ててなかったことにする。 要は「赤信号 みんなで渡ればこわくない」だ。多数派に属することで、自分の正当性をゴリ押ししてくる。そして、心から正しいと思っている。
著者は小泉劇場にも言及している。郵政民営化の大雪崩。国民は嬉々として無思考に受け入れてしまった。 イラクの人質問題のことも書いてあるが、私もいまだにあのことは引っかかっている。みんながみんな「自己責任」論者だった。それが唯一の正しい答えだという状況だった。怖いと思ったのと同時に驚いた。あまりの議論のなさに。助けてあげてと言い出せない雰囲気に。 著者はこういう流れが戦争を産むのではないかと危惧する。
それでは鉄板病を治療するにはどうしたらいいのか。いくつかの解決策の中に、「抜け駆け」というキーワードが出てくる。 みんなが並んでいる列から離れて別のことをする。結果、損をするかもしれない。もしくは得をするかもしれない。でも損得の問題ではなく、これは価値観の問題なのだ。 ハプニング、冒険、挑戦。こういったことを楽しむ度量がないと、カッチカチの世界しかなくなる。 「右向け左」が著者の身上。おもしろいこと見つけよう。
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