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青い鳥

青い鳥(新潮社) 重松 清著
税込価格: ¥1,680 (本体 : ¥1,600)
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出版 : 新潮社
サイズ : 20cm / 325p
ISBN : 978-4-10-407507-2
発行年月 : 2007.7
利用対象 : 一般

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内容説明

先生はうまく話せない。だから“たいせつなこと”しか言わない。いじめ、自殺、虐待。吃音の教師を通して答えのない問題に向き合い、伝えたい思いを描く感動作。『小説新潮』に掲載されたものに大幅な加筆・改稿を施す。

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コメント・書評

村内先生に会いたくて
さあちゃん
Oct 24, 2007 12:59:03 AM
評価 ( マーク )
★★★★★

  村内先生は中学の国語の教師。言葉がつかえて旨く喋れない。吃音である。だったら人前で話す職業を選ばなければいいのにと生徒には馬鹿にされている。とくにカ行とタ行と濁音は全滅。だから授業も解りづらい。でも一生懸命話す。たいせつなことだけを話す。たいせつなことしか話さない。そんな村内先生が登場する9つの短編集だ。
 中学生は難しい。半分大人でまだまだ子供。そして学校という特殊な場所で一日の大半を過ごしている。一クラス三十何人が一つの方向を向いて座っている不思議な場所。そしてみんなが同じ方向を向いて過ごすことが当たり前とされている。何の疑問も持たずに過ごせる者もいる。しかしみんなと同じ方向を向けない者、当たり前のことが出来ない者ははじかれていくのだ。そんな子供達のそばにいるために村内先生はやってくる。ただそばにいるために。ひとりぼっちじゃないんだよと伝えるために。
 たいせつなことを人に伝える。ほんとうに伝えたいことをちゃんと伝える。この頃こんな簡単なことができていないんじゃないかなと思う。どうでもいいことはペラペラ喋っているのに本当にたいせつなことを伝えていなかったんじゃないかなと思う。たいせつなこと気持ちを伝えるのは難しい。でもゆっくりでもつかえながらでもきちんと思いをこめれば伝わるのだと村内先生は教えてくれる。
 「正しくなくてもたいせつなことだってある。でもたいせつじゃないたいせつなことはない。たいせつなことはどんなときでも絶対たいせつなのだ。大人でも子供でも。僕は正しいことじゃなくてたいせつなことを教えるために教師になったんだ。」こんな村内先生に出会えて心からよかったと思う。
 
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