 |
女王国の城
創元クライム・クラブ
|
コメント・書評 |
待っていました。江神さん
KU-
Oct 15, 2007 7:06:02 PM
|
評価 ( ★マーク )
★★★★
|
有栖川有栖といえば、火村&大人アリス作品が多く、江神&学生アリス作品は忘れがちになってしまう。 なにせ江神&学生アリスの前作より15年。 15年前といえば私はまだ大学生にもなっていなかった。 初めて江神&学生アリス作品を読んだのは大学生の頃。 それがいまや学生時代もはるか昔になり、アリスどころか江神よりも年上になってしまった。 長い年月の分だけ中身も本の厚さもみっちり。 大学に顔を見せない江神部長。推理小説研究会の後輩アリスは「城」と呼ばれる新興宗教の総本部がある神倉へ向かったと思しき痕跡を見つける。 アリスにマリア、望月、織田とおなじみのメンバーで江神を追って神倉へ向かう。 「城」で江神の安否は確認したものの、連続殺人事件に遭遇する。 彼らはなんとか警察に知らせようと「城」脱出を試みるけれどもなかなか脱出できない。 脱出しようとする彼らの四苦八苦ぶりが臨場感たっぷりに描かれている。 火村&大人アリスにくらべて江神&学生アリスの作品のほうがアリスがアクティブに動き回る。15年の年月を経て、今までの作品よりもさらにはちゃめちゃに動き回っている気がする。 実際の推理のほうは・・・ 現場は密室でないのに登場人物の事情や様々な錯覚により密室となっている。その錯覚を少しずつ取り外して犯人を暴いていく。 また、信仰という名の壁に阻まれてなかなか事件の核心に近づけない状況に読者のこちら側まで焦らされてしまう。 現在の殺人に過去の殺人、さらに別の事件まで絡んでくるので、お得感いっぱい。 長い間待ち望んだ以上のものを読ませてもらった。 |
|
|
| 現在の投票
はい:4人(100%)
いいえ:0人(0%) |
|
|
|
|


|