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親がしてやれることなんて、ほんの少し
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コメント・書評 |
子供を見守るということ
nory
Oct 12, 2007 7:50:02 PM
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評価 ( ★マーク )
★★★★★
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子供の心というものは、たとえ身一つにつながっていたのが離れた瞬間でも覗き見ることはできない。親の所有物なのではなく、まったく別の人格なのだ。そこを前提にしないと、いろんなことを間違っていく。
著者の子供の小学校の卒業式のこと。式が終わって、子供たちのあとをぞろぞろと保護者がついて行って教室に入る。先生も生徒も日常を装い、別れのときを迎える。かすれた声で「卒業おめでとう」と言う先生。そこで著者ははっと気づく。
「ここは、保護者が見学する場面じゃない…。 ビデオをまわす場面では、なおさら、ないよ…。 子どもたちは、いま、教室に言っている、さよならと。 子どもたちは言う、先生、ありがとう、と。」 - そして、著者は大急ぎで階段を駆け下りる。親が踏み込んではいけない場面もあるのだと。「出る幕じゃない」のだと。
全編を通して、ささやかなことではあるけれど、気持ちがこみ上げてくるような話が続く。その中でも、著者の友人のお父さんが退職後、小中学生向けの寺子屋塾を開いているという話は大いに感動する。 塾開講のお知らせのちらしを読むと、胸が熱くなって、今の世の中でもこういう人もいるのかと尊敬の念が湧いてくる。
「一人でも希望者がいれば始めます。」 〜 ちらしより 〜
年を重ねていくごとに、自分の子供だけでなく、若き人々に還元していくことは、大人の大事な仕事。では何を還元できるのか。それまで生きてきた軌跡が自分のすべて。一日一日、目を見開き、惜しみなく味わっていくこと。
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