コメント・書評 |
江戸時代最高
つきこ
Oct 9, 2007 10:18:01 AM
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評価 ( ★マーク )
★★★
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義理・人情、そしてプライド大好き。本書に溢れる江戸の職人気質が心地いい。
水谷豊と寺脇康文の刑事ドラマを持ち出すでもなく、相棒は意外な組み合わせの方がいい。時代ものには欠かせない存在の駕籠引きですが、駕籠は一人では背負えません。二人必要です。というわけで”男の友情”的に読むのもよし、江戸の人情物として読むのもよし。知られざる職業ものとして読むのもよし。と色々な美味しさが詰まった一冊でした。
駕籠引きの驚異的な能力を知らしめる「菱あられ」から始まる全7編からなる連作短編集。大団円を飾る駆け較べに、昭和の香り漂う昔、町内の花形イベントであった町対抗ご近所さん運動会やソフトボール大会を思い出し、ほのぼのとしました。パン屋のおじさん実は昔のインターハイ選手など意外な一面が明らかになったり、熱くなるためにはやっぱりトトカルチョでしょと賭けてみたり。庶民暮らしの機微を丁寧に描き、江戸時代最高!と思わず膝を打ちたくなります。勧善懲悪なので悪ははびこらず、安心して読めます。
が、所詮小さな世界です。この一冊で完結かもしれないけれど、続編もありかもしれない。ささやかな幸せは満喫したので次回は是非大きな世界で活躍する彼らを見たい。なら山本一力読むんじゃないとか言われるかもしれませんが、もっと大暴れするのも似合う主人公達だと思うんですよね。そんな欲張りな感想も出るほど駕籠引きの主人公達が魅力的でした。
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