コメント・書評 |
労働は商品ではない
六等星
Aug 16, 2007 2:41:11 PM
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評価 ( ★マーク )
★★★★★
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本書は、非正規雇用の賃金格差に代表される雇用問題を「労働ダンピング」と呼んで、非常に幅広い視点から問題に斬り込んでいる。重く堅い内容だが、ダンピングの実態、実例を数多く紹介しているので、身の回りの労働事情や職場事情に当てはめながら読めば、専門知識を持たなくても、労働市場で何が起きどこへ向かおうとしているのかの大枠を捉えることは、十分可能だろう。
制度面や雇用慣行などマクロな話が主体で、現場で出来る具体策が数多く示されているわけではないが、多様性の時代の働き方と、その金銭的価値すなわち賃金の関係を、構造的に考えてみることを教えてくれる。そして最終章で解決の方向性を示している。そのひとつ、そしておそらくもっとも本質的な主張は、労働は商品ではない、という点だろう。
雇用形態の原則は無期限・直接雇用という立場にまずは立ち戻った上で、法制度や雇用慣行、さらには経営戦略まで見直す覚悟が、社会全体に必要だろう。そのロードマップが描かれなくてはならない。
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