コメント・書評 |
頭でっかちで、不器用で、自意識過剰な主人公の、悶々たる、されど美意識あふれる失恋物語
T.O.
Jul 4, 2007 11:49:32 PM
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評価 ( ★マーク )
★★★★★
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頭でっかちで、不器用で、自意識過剰で、しゃれて小粋にスマートに過ごすような「軽い生活を送ること」は、自分の美意識が許さないし、不器用ゆえに出来もしない。さりとて、そのような生活がまったくうらやましくないかというとそうでもない、とひそかに心の奥底で認めないでもない主人公の、失恋物語。なんともその悶々たる様子が、面白いですし、主人公も、あえて「悶々たる生活」を選んでいるところがあって、それも、ある種共感できます。 ずっと昔、私自身が大学生だったころ、周囲にいた男子学生って、こんな感じだったなあ、と思って読んでおりましたら、この森見登美彦さんって、ずいぶん若いのですよね。1979年生まれといいますから、今27−28歳?!いまどきの若い人って、こんなに自分の美意識と闘って悶々とするのかなあ、もっと軽いんだと思ってた、とちょっと驚きでした。 本のタイトルともなっている「太陽の塔」も、シンボリックに印象的に描かれていて、自宅からその太陽の塔を見ることの出来る私には、なかなか感慨深いものがありました。もっとも、「これが出てきた意味は結局なんだったんだ??」というところもありますが・・・。 とにかく、面白かったです。京都に住んだことがあったり、京大生だったりした人は、何割り増しかで一層楽しめるのではないかと思います。 |
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