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〈おれちん〉かく語りき
nory
Jun 16, 2007 6:35:42 PM
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評価 ( ★マーク )
★★★★★
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かつて、ニーチェはツァラトゥストラに「超人」を語らせた。著者は〈おれちん〉に「おれちん」を語らせる。
「おれさま」=自分が一番偉く、支配欲が強い人間 「ぼくちん」=依存症で自閉的な人間 〈おれちん〉=自己中心的で、しかも自閉的な人間
さらに、〈わたし〉という人間。〈わたし〉とは共同体の中に存在し、すでに崩壊している共同体がいまだ「個」よりも重要だと思っている人間である。 かつて、ツァラトゥストラは「神は死んだ」と言った。そして、〈おれちん〉は「〈わたし〉は死んだ」と言う。『〈わたし〉という古くさい一人称は、すでに死んだのだ。これからは〈おれちん〉の時代である!』
もっと個性をと言われ続け、〈おれちん〉は育ってきた。ナンバーワンより、オンリーワン。だから、共同体なんかはとるに足りないものだ。しかし、著者はナンバーワンですら〈おれちん〉だと言う。日本のナンバーワンには共同体を守ろうという品性はない。 〈おれちん〉ナンバーワンは小泉純ちんである。純ちんは「ココロのモンダイ」と言った。「人生イロイロ」とも言った。それを訳せば「それが何か?」だ。純ちんはアベちんにバトンタッチした。 ホリエモンも中田英も〈おれちん〉だ。〈わたし〉勢力に何かしてやることはない。〈おれちん〉さえよければ、それでいいのだ。
〈わたし〉勢力が既得権を振りかざして人間の振り分けをしようとしたとき、こっちはどう対処したらいいのだ。他者の評価から逃れるために、内に閉じこもり、傷つかぬよう〈おれちん〉になるしかないではないか。かくして、若者は自分の身を守るため、パソコンの前に座り、〈おれちん〉になる。
ツァラトゥストラは最後に歓喜を経験する。〈おれちん〉も然り。それでは、この先、〈おれちん〉はどう生きていったらいいのか。〈おれちん〉のまま進めばいいのか。それとも、〈わたし〉勢力に融合すればいいのか。 知らぬ。 |
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