コメント・書評 |
しげちゃんとせっせ
nory
Jun 11, 2007 12:16:14 PM
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評価 ( ★マーク )
★★★★
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銀色さんの母、しげちゃんが脳梗塞になってしまった。兄、せっせによる介護記録のメールと、「つれづれノート」の続きを合わせたような本。
「づれづれノート」シリーズが終わってしまったので、銀色さんの最近の状況がわからなくなっていたのだけど、これでまた知ることができた。しかし、これは完全に「つれづれノート」では? しげちゃんの写真を初めてみたが、銀色さんとそっくり。これまでのしげちゃんの素っ頓狂な会話はこの姿から出てきていたのかと思うと納得。 だいぶ症状もよくなってきて、大好きな相撲を見ているしげちゃん。ときどき、右手か左手を挙げる。勝つ方の力士を予想しているのだそう。声に出すと、どちらかの力士を応援することになるので、公平を期するために手で予想を明らかにする。
そして、これまた風変わりなお兄さんのせっせのメール。せっせはあまり冗談をいうような人だとは思ってなかったので、メールの文章のセンスにはまってしまった。いや、本人はいたってまじめに書いているのか?
『〜(略)特に幻滅するのは、パンツにうんこが付いていたりすることです。〜(略)〜なるべく人間性を保つためにも、厳しくお尻を洗って(ウォシュレット)拭くように注意すべきか。でもそれは77歳の脳梗塞の老人にあまりに厳し過ぎないか? なかなか難しいところです。』
それにしても、身内の借金やら子供の悪口やら、ここまで自分のことをさらけ出す覚悟には畏れ入る。周りの人たちからの厳しい反応も容易に予想できるのに、それも込みでの潔さ。 「うらない」から引き続きでわかったのだけど、銀色さんがここまで書くのは、自分の経験を書くことによって、人に気づいてもらったり、考えてもらったりするためなんだということだ。 人に教えるやり方というのはそれぞれで、直接的行為もあり、間接的行為もある。全然違う言葉から、はっと気づくこともある。人は何らかのコミュニケーションによってしか成長しないのだ。 |
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