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シドニー!

シドニー!(文芸春秋) 村上 春樹著
税込価格: ¥1,700 (本体 : ¥1,619)
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出版 : 文芸春秋
サイズ : 20cm / 409p
ISBN : 4-16-356940-5
発行年月 : 2001.1
利用対象 : 一般

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内容説明

テレビで見ただけで、オリンピックのすべてを見とどけたつもりになっていませんか? マラソン最終ランナーがゴールしたときのスタジアムのどよめきを知っていますか? 村上春樹の極私的オリンピック、シドニーの23日間。

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コメント・書評

村上の優しいまなざし
くにたち蟄居日記
Jun 3, 2007 3:59:23 PM
評価 ( マーク )
★★★★★

 村上のシドニーオリンピック観戦記。


 エッセイの名手としての村上の評判は十分高いわけであり そんな村上が描くオリンピックも 軽快なものだ。但し マラソンランナーを描いている部分だけは 重厚であり その部分だけでも読み応えがある。


 村上がマラソンランナーであることは有名だ。3時間台で走っているわけ。4時間を切るサブフォーランナーになることは市民マラソンランナーの一つの夢であるだけに その記録は立派だ。因みに僕自身は4時間17分がベストなのだが。


 自分で走るとわかることだが マラソンは確かにドラマになれるスポーツである。4時間を超える「運動」で どこが疲れるかというと 意外と「精神」なのである。常時 時間を考えたり 体調を考えたりしていると 非常に疲れてくる。その人の「性格」が素直に出てくるのも マラソンなのだと思う。
 村上は「マラソンをやったことで 長編小説執筆に耐えられるようになった」とどこかで言っていたが 僕には なんとなく分かる話だ。


 そんな村上が 有森や犬伏を描き出す部分は 本書の白眉である。マラソンを通じて 彼らの「精神」に迫っている村上の眼差しは 優しさに満ちている。
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