 |
社員をサーフィンに行かせよう
パタゴニア創業者の経営論
|
コメント・書評 |
パタゴニア的経営に共鳴できる株主は増えるか?
六等星
Apr 16, 2007 10:10:36 PM
|
評価 ( ★マーク )
★★★★
|
アウトドア用品の有名企業パタゴニア創業者の企業本。製品のデザインから、流通、イメージ、財務等、企業理念だけに200ページを費やす。環境を最優先にして、ここまで理念を語れる企業が、あるだろうか?自社のカタログで「少なく買う」ことを促し、アウトドア専門市場を越えて拡大することも望まない。株式公開もしない。あくまで地球環境最優先なのだ。 一方で、表題の「社員をサーフィンに行かせる」ための、現実的オペレーション手法は、あまり書かれていない。さらに、「すばらしい事ずくめのようだが、現実にはほかの大半の企業と同じく、CEOをはじめとする多くの経営幹部を外部に求めざるを得ない。(中略)もしかしたら、私たち自身が企業経営を学びきっていないからかもしれない」と、著者自身が認めるように、パタゴニアの経営手法にも課題はあり、それは最終形ではない。パタゴニア自体もこれからも、進化していくのだろう。 現実的には、生産と消費のサイクルが回ることを前提とする仕組みが、ある意味完成している現代のグローバル経済の上では、環境最優先のパタゴニア的経営への転換は容易ではない。そんななかで、より規模の大きい、一般的市場でビジネスを展開する企業にパタゴニア的経営を導入できる経営者や、それを許容し共鳴できる株主が、近い将来現れるだろうか。そして、現れるとしたらとしたら、何をどこから変えるだろうか。 そんな現実的な問題に取り組む責任は、新しい発想を持った次世代経営者に委ねられている。それができれば真の21世紀型経営者といえるだろうが、パタゴニア的経営が世の中の主流になるまでには、まだまだ時間がかかるかもしれない。 |
|
|
| 現在の投票
はい:6人(100%)
いいえ:0人(0%) |
|
|
|
|



|