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世界の果ての庭
ショート・ストーリーズ
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西崎 憲著
税込価格:
¥1,365
(本体 : ¥1,300)
出版 : 新潮社
サイズ : 20cm / 197p
ISBN : 4-10-457201-2
発行年月 : 2002.12
利用対象 : 一般
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コメント・書評 |
理解し難い一冊。だけど…
オレンジマリー
Mar 13, 2007 1:12:29 AM
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評価 ( ★マーク )
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本書についての私の最初の感想が、ちょっと不安でもあったので他の書評を拝読させていただいた。やはり、皆、私と同様に「なんだ、これは?」という感想を抱いている。そして、それが本書の狙いなのではないかと思う。完結する物語はいくらでも存在するが、こうして未完のように完結し、完結しているようで、新たな謎を投げかけている本はあまり見ないように思う。正直、こういう本を手にしたのは、初めてのことなので多少困惑した。 まず、本書はいくつかのストーリーが同時に進行し、展開される。個人的に気になっていたのは、脱走兵の話だ。結果的には脱走しなかった戦友たちが帰国出来、脱走に成功した兵士は帰国出来なかった。では、彼はどこに居るのだろうか?彼は脱走後、巨大な駅?のような場所に着くが、そこがなんとも謎だらけの場所だ。いくら読み進めても、その実体は結局つかめない。そもそも、断続的でにやってくる列車はどこからやってきて、どこに向かうのか?トンネル内の恐怖、追ってくる影の恐怖…。まるで捕らわれの身である。どこにも逃げられない、逃げる気すらくじかれる、妙な場所である。このストーリーの終わりも、なんだか新たな謎である。 次に印象的だったのは、若くなる病気にかかった母親の話である。病院の精密検査の結果は何ともないけれど、どんどん若くなっていく母。娘は最初はつっけんどんに接するが、いつしか深刻に心配し始める。母親が、自分を生んだ年齢に達し、だけど退行は止まらない。人間の成長を、巻き戻したようなストーリーである。 読了後、思ったことは本書を理解することは、とても難しいということだ。専門知識が豊富な人には、嬉しい一冊かもしれないけれど、一般的なレベルの知識しか持ち合わせていない私には、読んでいく過程でストーリーを個々として楽しむことしかできない。決してつまらない本ではないが、思わず気持ちが馳せるような本でもない。理解し難い一冊だけど、新鮮でもある。 |
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