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銀の犬
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コメント・書評 |
ケルト民話を舞台にしたファンタジーの世界を堪能
T.O.
Jul 19, 2006 12:18:08 AM
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評価 ( ★マーク )
★★★★★
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ケルト民話を素材に繰り広げられたファンタジックな物語。祭人(バルド)と呼ばれる、音楽を奏でることで、いろんな祈りや呪術を使う人が登場するお話です。祭人(バルド)は人間ですが、ケルトの世界が舞台ですので、人間も、妖精も、妖魔もあれこれ出てきます。いろんな技を持つ祭人(バルド)の中でも、祓いの祭人(はらいのバルド)と呼ばれる、迷っている魂をしかるべきところへ送ってやる使命を帯びた、選ばれしバルド、オシアンがこの物語の主人公です。このオシアンと、その連れであるやんちゃで明るいブラン少年を中心に、5つの物語が連作的に展開されます。迷っている魂を送ってやる話ですから、その前提には、魂が迷わざるをえない、切ない物語がそれぞれあるのですが、どの話も、最後には心慰められる形で落ち着く結末となっていて、ふんわりしんみりと、読後感はなかなかいいです。 迷える魂を成仏(?)させる話なら、日本でもありそうですが、舞台がケルト風であることや、オシアンの神秘的な雰囲気や、その奏でる素敵な音楽(読んでいても、その竪琴の音色が聞こえてきそうです)とで、独特の世界が作り出され、なかなか読ませてくれます。久々に、とっぷりとファンタジーを楽しませてもらいました。この続編をぜひ書いてもらいたいものです。 |
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