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現実入門
ほんとにみんなこんなことを?

現実入門(光文社) 穂村 弘著
税込価格: ¥1,470 (本体 : ¥1,400)
出版 : 光文社
サイズ : 20cm / 245p
ISBN : 4-334-97477-5
発行年月 : 2005.3
利用対象 : 一般

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内容説明

「現実」を怖れ、逃げ続けてきた男が、42歳にして初めて挑む。やるぞ、献血、合コン、部屋探し、そして遂にプロポーズ! 『小説宝石』に掲載された「ふるふる初体験」を単行本化。

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コメント・書評

「現実」っていったい何ですか?
nory
Feb 3, 2006 10:17:14 AM
評価 ( マーク )
★★★★★

この人のエッセイを読んでいない人は損していると思う。世間というものから遠いところにいる人間のおかしさ、哀しさ。歌人である著者が文学的に描くダメぶり。今回も何度も笑ってしまった。

海外旅行も、独り暮らしも、髪型を変えることも、お年玉をあげることもしたことのない(人並みに経験したのは「就職」と「しゃぶしゃぶ」くらい)、『人生の経験値』が極端に低い著者が、日常にあるいろんなことを体験してみるというエッセイだ。

献血、占い、合コン、ぶどう狩り、ブライダルフェスタ、一日お父さんなど、著者の視点を通すとそこは異次元の世界に見えてくる。
その中でも健康ランド体験が一番おもしろかった。フロントで「健康わくわくランド」のテーマ曲を歌うと入場料割引という文字に『私の心のなかのわたせせいぞうが、ばたっと倒れるのがわかった。頑張れせいぞう、ハートカクテル』と思い、アロハムームー貸出無料に『私の心のなかの片岡義男が、がくっと膝をつくのがわかった。頑張れ義男、スローなブギにしてくれ』とくじけ、とうとうテーマ曲を歌うはめになって『私の心のなかの村上春樹が泣きっ面になるのがわかった。頑張れ春樹、風の歌を聴け』と真っ白な灰になる。

最後まで読み進めると、もしかしたら著者の白昼夢につきあわされたのではと不安になる。おそろしくでかい妄想ではないのかと。
「現実」っていったい何ですか?
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