コメント・書評 |
責任についての議論が喚起されれば
六等星
Jan 14, 2006 1:33:35 PM
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評価 ( ★マーク )
★★★
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責任という、巻末で著者が自ら言うように、決して簡単ではない概念について多面的に深い考察を重ねている。イラクでの人質「自己責任」問題やJR福知山線脱線事故もとりあげて、具体的事例の考察も忘れていない。さらに哲学の世界で責任という概念がどう捉えられて来たかまで探求していても、「責任とは何か」という難問には、簡単な答えは出ない。 その中では、責任概念はどのようにして立ち上がるか、ということに言及しているところ(168ページ)あたりが、責任の概念を判りやすく説いている部分かも知れない。 責任について深く考えずにセンセーショナルに当事者の誰かしらかを常に非難するマスコミや、普段は社会での泥臭い問題に対してはスマートに身をかわしながら、インターネット上では自己主張満載のブログを展開する、プライベート・ジャーナリスト達も含めて、責任についての議論が喚起されるきっかけになりうる本である。手に取りやすい新書になっていることも、良心的だ。 |
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