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日本人はなぜいつも「申し訳ない」と思うのか

日本人はなぜいつも「申し訳ない」と思うのか(草思社) 長野 晃子著
税込価格: ¥1,680 (本体 : ¥1,600)
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出版 : 草思社
サイズ : 20cm / 261p
ISBN : 4-7942-1266-6
発行年月 : 2003.11
利用対象 : 一般

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内容説明

日本人は些細なことにも「申し訳ない」と思う国民である。その理由を、日本の民話、怪談、うわさ話と、欧米の類似した話を比較することであぶりだす、知的刺激に満ちた日本文化論。

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コメント・書評

本当は謝っていない、日本人の「申し訳ない」
六等星
Jan 9, 2006 2:12:13 PM
評価 ( マーク )
★★★★

本書では随所で日本の治安の良さを、日本人の罪の意識に起因して結び付けている。そのような具体的な論点では賛否両論があるかも知れないが、日本人の「申し訳ない」を古今東西の民話から忠臣蔵まで引用して、本質的な考察を繰り返している点で、本書の奥は深い。
また冒頭から、日本の文化がベネディクトのいう「恥の文化」か「罪の文化」かの検証がなされている。日本人にとっての「申し訳ない」の基準は、社会の目にどう映るかだから、そういう意味では恥の文化だ。罪を神との契約違反と考える欧米とは、やはり違うということであろう。
まぁ、その論戦には参加しなくても、日本人はいつも「申し訳ない」と思うという点については、確かにそうだ。責任を感じていなくてもすぐ謝る。電車が5分遅れても「心よりお詫びいたします」と、車内放送される。ただ、これらの「申し訳ございません」はあえて大きな波風をたてないためのツールであるだけで、言っているほうは実は決して謝罪はしていない。その一方で、「申し訳ない」と言われたほうは、相手が謝って当然と思っているという構図だ。これは一般的感覚だろう。だから日本では、皆すぐに「申し訳ない」と思う割には、あらゆることについて責任の所在がはっきりしない。そしてその無責任文化が逆に独特の安定感を生み出しているのではないであろうか。
近年ではしかし、これも機能しなくなってきている。日本でも最近は近視眼的に結果を求められるから、何か上手くいかなかったときにすぐに原因を追求したがる。そうするとますます「申し訳ない」と思う度合いが高まっていき、どこかで文化的安定感のバランスが崩れていってしまうのかもしれない。
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