コメント・書評 |
誰にでもある、海外での恥話。
オレンジマリー
Nov 9, 2005 3:36:54 PM
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評価 ( ★マーク )
★★★★★
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いや〜感服だ!ここまで話題に豊富でおかしなことをする人っていないんじゃないかと思ってしまった(笑)笑いが出る出る…地下鉄内でこぼれそうになる笑い、顔だけは我慢できずににんまり、と私自身がおかしな人状態でした。 中でも強烈な印象を受けたパリの有料トイレ内のエピソード。恥をここまで笑いにすりかえられたら上等。当時は真面目に行動していることでも、先で思い返すと滑稽に思えることなどたくさんある。私は外国人の友達に、オシタシって何?と聞かれて、英語でほうれん草はSpinach(スピナッチ)。それを茹でてだし醤油で和えるんだよ、と頭では教えていたつもりだったのに友人の顔は見る見る曇り、ついには眉間に皺が現れた。何かマズイことでも言ったかと思ったら、友人がぼそっと「Snapper...?」(スナッパー・鯛の意です)と言ったのには驚きました。鯛を茹でてだし醤油で和える、なんて考えただけでも不味そうだ… 日常で起こっている些細なことから、中村は格別な面白さを発見している。そして何よりも、普通に生きている人が経験しないことを、彼女は経験している。駅の踊り場から、緊急事態を告げられて助けを請われることなど、そうある事でもないだろうに。生理現象なので防ぐことなんて不可能だけど、それでも意地とプライドにかけて道端や外出先では粗相のないように、細心の注意を払うだろう。中村のエピソードの中には身に覚えがないこともないようなものもあったが、決して中村のような過激さはない。 エッセイで、久しぶりに涙が出るほど笑った。うっかりしてしまいそうな、現実的なミステイクが羅列されていると言っても過言ではない。私も、何かミスしたときはさっと笑いにすりかえて引きずらないようにしたい。大いに笑い、そして次に同じミスをしないように気を張る。悶々としていると、それだけでうっかりしやすくなってしまう。 中村、さすがは作家である。難しい日本語を遣い、また古い書物の話題を持ち上げ、さらに「そうなのか!」と思ってしまうこともあった。単調なエッセイではないので、読みやすい。 |
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