コメント・書評 |
女の子なら憧れる理想像。
オレンジマリー
Oct 5, 2005 2:56:16 PM
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評価 ( ★マーク )
★★★★★
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ニューヨークに留学してから、幾度となくこの「天ない」が恋しくなった。このマンガを愛読していたのは小学生の頃だったが、今読み返しても最高にぐっとくる、自分の中で一生ものと呼べる傑作。少女マンガの巨匠、矢沢あいが描いた学園物語り。そして昔も今も変わらず心に残っているまみりんの一言が「私は冴島翠みたいになりたい」である。そう、幼かった私も、翠のような女の子になりたかった。そして、翠に憧れた女の子は、決して少なくなかったのではないだろうか。 高校時代に覚えのある、幼くがむしゃらな恋、卒業してから数年経つ今でも鮮明に残っている友情、クラブ活動や学園祭。どれもが掛け替えのない想い出となって、卒業アルバムよりも確かに心に刻まれている。 翠とあきら、まみりんと多岐川マン、登場人物のそれぞれの気持ちがきちんと尊重され、そして生かされている。個々がしっかりしているために、どのキャラクターのエピソードも印象深く、そして身近に感じられる。学校生活と切り離せないイベントも巧妙に取り入れられていて、親近感がわいてくる。 あきらが翠と別れてインドに渡った時、不器用ながらに翠に電話をしてくるシーンでは、私も涙を堪えることができなかった。良かったね、翠と心から思ったし、それと同時に長い事報われずにいたまみりんの恋も叶って、まるで自分の恋が叶った時のように本気で嬉しかった。 卒業式のシーンも、印象に残るワンシーンである。翠が答辞を白紙にして、その時その場の思いを語る、そういうのも翠らしいというか、感動の種になった。全ての想い出が一人では作れなかっただろう、それも頷けた。 こうあって欲しいと思う友情、こうあれば素敵なのにという恋愛がこのマンガには詰まっていると思う。いつ読んでも、満たされる作品だ。そして今もマミリンに同感である。私も、冴島翠みたいになりたい。 |
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