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生き方
人間として一番大切なこと
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コメント・書評 |
利他
六等星
Jul 16, 2005 10:27:24 AM
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評価 ( ★マーク )
★★★★
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ご存知京セラ名誉会長の稲盛さんの自伝。単純な成功本ではなく、むしろ、宗教本に近い。経営者、一般社員のどちらにもお勧めの一冊である。文体は易しいが内容は決して軽く読める本ではない。一言ひとことが重いので、寝る前に読んだりすると考えさせられて眠れなくなるかもしれない。朝の通勤電車の中で読んだ方が、目を覚まされてよい。 京セラが小さかったとき福利厚生などに不満を言ってきた新入社員に「会社を立派にして自分でつくり上げろ」と叱り、入社式では「これからは社会人になるのだから、今度は社会に対してお返しをしていく番だ。『してもらう』から『してあげる』側へと立場を180度変えなさい」と諭すなど、「利他」の心を教えたエピソードなどを読むと、創業時から精神的高さをお持ちであったようだ。読後に影響されて、仏門に入る覚悟を持つまでには至らなかったが、心の持ちかたはかなり学ぶことができた。 最終章で「利を求める心は事業や人間活動の原動力。だが自分のことばかり考えず、人にも良かれという『大欲』を持て」、と稲盛さんは教えている。自分のやりたいことを全ての考えの中心に置き、会社での評価を常に気にし、転職時の年収条件に真っ先に目が行っていた頃を思い出すと、身につまされる。「利他」は今後の生き方の軸として、覚えておきたい考え方だ。 |
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