コメント・書評 |
小説における戦い
チョビ
Dec 8, 2004 3:23:00 PM
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評価 ( ★マーク )
★★★★
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8世紀、陸奥の民蝦夷と朝廷の戦い。もしかしたら日本史の授業で習ったのかもしれないが、今日まで私の意識には残っていなかった。微妙な均衡を保っていた両者の関係に亀裂が入ったのは、陸奥から大量の黄金が発見されたことが発端である。蝦夷の願いはただ、同じ人間としての扱いを受けることだったのに…。 戦という混沌の中から生まれた英雄、その名は阿弖流為(アテルイ)。軍師母礼(モレ)、腹心の部下飛良手(ヒラテ)たちを得て、阿弖流為は若きリーダーとなっていく。 高橋克彦という名前を知ったのは、もう20年近くも前のことだ。いくつか短編を読んだことがある。古い洋館が舞台だったりする、ぞくっとするようなホラーがかったショートショート(この名称懐かしい)で、怖い話があまり得意ではない私はそれ以来ずっと敬遠していた作家だった。まさかこんなに素晴らしい歴史小説を書かれるようになっていたとは!自らの不明を恥じる。 上下巻合わせて1000ページを超える大作であるが、巻措く能わざる一冊(上下巻だが)。どうしたって、下巻を読まずにはいられますまい。 |
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