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真夜中の五分前  Side‐A

真夜中の五分前(新潮社) 本多 孝好著
税込価格: ¥1,260 (本体 : ¥1,200)
出版 : 新潮社
サイズ : 20cm / 205p
ISBN : 4-10-471601-4
発行年月 : 2004.10
利用対象 : 一般

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内容説明

僕は、学生時代に事故で失った恋人の習慣だった「五分遅れの目覚まし時計」を今も使っている。その五分ぶん、社会や他人とズレて生きているようだ。そんな折り、双子である故の悩みと、失恋の痛手を抱えたかすみと出会う−。

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コメント・書評

私は「かすみ」。
チョビ
Nov 27, 2004 12:03:00 PM
評価 ( マーク )
★★★★

本多孝好という作家の小説を読んだのは、これが初めてである。もともとは村上春樹的な世界観もしくは小説作法に影響を受けているのではないかと思うのだが、本多さんや伊坂幸太郎さんといった若手作家が「ナイーヴ系」と称されたりしているようだ。まさにこの作品もナイーヴの王道を行く小説。作者名を知らずに読んだら、村上さんの作品と言われても信じてしまいそうだ。
もちろん本多さんならではと思われる特長は随所にみられると思う。いちばん感心させられたのは、主人公「僕」の会社員としての苦悩や周囲の人間との軋轢といったものが丁寧に書かれていることだ。上司や同僚たちとのやりとりはたいへん興味深く読ませてもらった。「僕」のような繊細な人間にとって、この社会は生きづらいことと思う。それから、女性に対する「僕」のストイックな姿勢も新鮮だった。恋人だった水穂が亡くなって6年、「僕」は何人かの女性とつきあうが、その誰とも深い関係にはならない。
水穂の不在をどう捉えたらいいのかわからずもがき続ける「僕」は、双子(というモチースはやはり村上春樹的だ)の片割れであるかすみと出会い、恋に落ちていく。再び人生を自分たちの手に取り戻せるかと思われた2人だったが…。
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