コメント・書評 |
すべてがくせになる
チョビ
Nov 17, 2004 5:39:00 PM
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評価 ( ★マーク )
★★★★
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ひゃー、これはすごい。もともとこわいものがそんなに得意でないうえに、いわゆる本格(新本格?定義がよくわかっていません、すみません)ものを読むのが久しぶりだったので、死体登場シーンの禍々しさには脈拍上がりっぱなし。 「ZOKU」を読んだときにも森博嗣という作家の力量に驚かされたものだが、まだまだ自分が甘かったということを痛感させられた(しかし、最初に読んだ本が「ZOKU」っていうのもコアな森博嗣ファンには怒られそうなチョイスだった、すみません)。 14歳のときに両親を殺害した容疑をかけられその後外界との接触を断った天才工学博士、真賀田四季。そして彼女は、手足を切断されたウェディングドレス姿の死体となって、密室から人々の前に現れる。真相を追う大学教授犀川とその教え子萌絵がたどり着いた真相とは…。 しかし、題名ともなっている「すべてがFになる」って、謎解きの前に意味がわかった読者っているの?一生かかっても自力では謎が解けなかっただろうし、ましてや何度生まれ変わっても自力でこの謎を考えだすことなどできないに違いない。 バリバリに理系な内容でありながら、無機質な描写を積み重ねていった結果それによって情感がにじみ出るという不思議な味わいの作品。専門用語やコンピューターシステムの解説が満載で難しいのに、わかりやすい(というか、わかったような気にさせられる)文章。犀川&萌絵をはじめとするクールで魅力的なキャラ。なるほどこれはくせになる。 |
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