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半眼訥訥  文春文庫

半眼訥訥(文芸春秋) 高村 薫著
税込価格: ¥520 (本体 : ¥495)
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出版 : 文芸春秋
サイズ : 16cm / 317p
ISBN : 4-16-761602-5
発行年月 : 2003.2
利用対象 : 一般

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コメント・書評

高村薫という生き方
チョビ
Oct 20, 2004 3:30:00 PM
評価 ( マーク )
★★★★

正直に言って、私は高村作品の正しい読者ではないと思う。延々と続く工場や機械の描写などは活字を目で追ってはいても頭に入ってこないし、そもそもごつごつした硬質な感じの文章を(決して嫌いなわけではないのだが)なかなかリズムに乗って読み進められないのだ。
にもかかわらず、私は彼女の小説を求める。それは何故かと考えてみるに、高村薫という個人の存在に強力に引きつけられるからだと気づいた。私にとって、聡明な人物といえばそれは高村薫のことであり、ミステリアスな女性といえば(ローレン・バコールや黒木瞳ではなく)高村薫であり、美しい人といえば(エリザベス・テイラーや松嶋菜々子ではなく)それもまた高村薫なのだ。
この本はエッセイ集である。通読してつくづくと感じるのは彼女の持つ感覚の真っ当さだ。凶悪事件や住宅事情などの昨今の時事ネタについて書かれた文章が新鮮に思われるのはしかし、高村さんのように冷静に考えることのできる人々の少なさを物語るのだろうか。明晰な思考力による聡明さ、どこからあのような骨太な物語を組み立てるのだろうかという謎に満ちた才能、厚化粧などで損なわれることのない心根の美しさ(付け加えるならば、見た目も好みです)…。思っていた通りのお人柄がにじみ出る文章であった。
高村ファンにはうれしいトリビアをひとつ。高村さんは「ポケットモンスター」をご覧になることがある!素敵だ…。
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