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点子ちゃんとアントン  ケストナー少年文学全集

点子ちゃんとアントン(岩波書店) ケストナー作
高橋 健二訳
税込価格: ¥1,575 (本体 : ¥1,500)
出版 : 岩波書店
サイズ : 21cm / 184p
ISBN : 4-00-115053-0
発行年月 : 1962.7
利用対象 : 小学生

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内容説明

【産経児童出版文化賞(第10回)】

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コメント・書評

私の初恋の人
チョビ
Oct 18, 2004 4:20:00 PM
評価 ( マーク )
★★★★★

「点子ちゃんとアントン」は、私が物心ついたときすでに傍らにあった本だった。当時手元にあったのは(この「ケストナー少年文学全集」ではなく)少年少女向けに簡単な文章に書き直されたものだったとはいえ、幼稚園児が読むには難しめの内容(質量とも)だったと思う。それでも飽きることなく読んだ記憶がある。それほどに私の心はこの物語を求めてやまなかったということだろう。
裕福な家の娘点子ちゃん(本名ルイーゼ。3歳くらいまでおちびさんだったから、という理由でついたあだ名だ)と、貧しい母子家庭の子アントン。境遇は違えど、ほんとうの意味で美しい心を持つ2人は固い友情で結ばれている。点子ちゃんが自宅の居間で物乞いの真似をしているところから話は始まる…。笑いあり、涙あり、ミステリー的要素まで盛り込まれた一冊だ。
今回この本を再び手に取ったのは、矢作俊彦「ららら科學学の子」を読んだことがきっかけだった。再読して、「点子ちゃんとアントン」をご自分の作品に登場させた矢作さんの目の確かさに感銘を受けた次第である。
そして、自分が昔何故あんなにもこの本を好んだのかがわかった。アントンはケストナーの描く少年少女の多くがそうであるように、思いやりにあふれ、勇敢で、純粋な心の持ち主だ。私はきっとアントンに恋心を感じていたのだろう。
幼い頃にこの本と出会い、そして大人になった現在もう一度めぐり会えたことを心からよかったと思う。子どもの頃読んだ方も、そうでない方も、ぜひページをめくってみてください。子どものものだけにしておくには惜しい傑作ですよ、ほんとに。
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