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ハゴロモ

ハゴロモ(新潮社) よしもと ばなな著
税込価格: ¥1,365 (本体 : ¥1,300)
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出版 : 新潮社
サイズ : 19cm / 171p
ISBN : 4-10-383404-8
発行年月 : 2003.1
利用対象 : 一般

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内容説明

失恋の痛みと都会の疲れを癒すべく、故郷に舞い戻ったほたる。雪につつまれ、川の流れるその町で、これまでに失ったもの、忘れていた大切なものを彼女はとりもどせるのだろうか−。静かな回復の物語。書き下ろし。

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コメント・書評

“ハゴロモ”とは何だろう?
チョビ
Oct 5, 2004 9:09:00 AM
評価 ( マーク )
★★★★★

“ハゴロモ”とは何だろう?と思いながら、この本を手に取った。答えはもちろん本の中にあった。実際にお読みになって確かめていただきたい。それは、よしもとさんらしい表現で語られた、心を温めるようなものだったということだけ付け加えておくことにする。
正直言ってよしもとさんの小説については、「今回はものすごく波長が合う!」と思うときと、「今回はいまいちのれない…」と思うときとある。「ハゴロモ」は前者。愛人との別れの痛手から故郷の町に戻った主人公ほたる。冷たく澄んだ冬の空気の中で、ほたるは自分の家族や、父の昔の恋人の娘るみや、そしてこれから新たに恋心を育んでいくに違いないみつると出会い、生き生きとした心を取り戻していく。全編優しさに満ちた、いやな感じと思うところのない小説だった。
よしもとさんの文章には、それが「いまいちのれない」場合であっても、常に心のいちばん純粋な部分にダイレクトに響いてくるものがある。作者の内面と小説の内容をすぐに結びつけて考えるのは短絡的な行為ではあるが、よしもと作品の美しさは彼女自身の心根の美しさに起因するものだと思えてならない。そして、彼女の作品が広く愛され多くの人々に読まれているのは、そこに理由があるのだと思えてならない。そう、よしもとばななという作家の中にあるもの、それもまた“羽衣”なのだ。
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