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リトル・バイ・リトル

リトル・バイ・リトル(講談社) 島本 理生著
税込価格: ¥1,365 (本体 : ¥1,300)
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出版 : 講談社
サイズ : 20cm / 155p
ISBN : 4-06-211669-3
発行年月 : 2003.1
利用対象 : 一般

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内容説明

【野間文芸新人賞(第25回)】少しずつ、少しずつ、歩いていこう。楽しいことも悲しいことも、みんな大切な家族の時間とひらかれてゆく青春の息吹。高校生作家の芥川賞候補作。

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コメント・書評

自分に正直であること
チョビ
Oct 2, 2004 11:06:00 PM
評価 ( マーク )
★★★★

島本理生さんの文章を読むといつも、端正な文章だなあと感心させられる。島本さんは私より16歳もお若いが(自分が16歳で結婚してすぐ出産していたら、同じ年齢の子どもがいるわけだ…)、男女の機微に関してはよほどわかっておられる気がする。
同じ著者の「シルエット」は、男女関係の生々しさがどうにも刺激が強すぎるように感じられたし、「生まれる森」は、主人公の不安定な心の動きが読んでいて落ち着かない気持ちにさせられた。その点、2冊めの著書として出版されたこの「リトル・バイ・リトル」は留保なしに好感の持てる作品だった。
主人公ふみは母親と異父妹との3人暮らし。もっと「(母子)家庭小説」というところがクローズアップされるのかと思っていたが、年下のボクサー周との「恋愛小説」として私は読んだ。自分の気持ちに正直であろうとする潔さが描かれているのが好もしい。ただ、自分に正直であることが、他人にとっても(もしかしたら自分にとっても)心地よいこととは限らない。ふみの母親も周の姉も自分に正直な人物たちだが、こういう人たちの行動は周囲には少なからず迷惑ととられる場合がある。でも、馴れ合うのではなくそれでいて相手を思いやりながら、登場人物それぞれが自分の足で進む姿に、読み終わっても清々しい余韻が残った。
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