コメント・書評 |
思っていたよりも、気楽に読めました。
オレンジマリー
Jan 22, 2004 12:48:00 AM
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評価 ( ★マーク )
★★★★
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人から聞いたりテレビで観たりしている限り、結構厳しいことをずばずば言っていて、ちょっと怖い印象を受ける、と思っていたが硬すぎず砕けすぎずで終始気楽に読んでいた。
まだ、人の考えだとか心だとか、そういう小難しいことを考えもしなかった時代を思い出す。ただ毎日が楽しくて、土にまみれて鉄棒にぶらさがっていたが、年を重ねていくうちにうまくいかないことも増え、悩むようにもなった。以前は嫌われるのが嫌だとか、理解し合える、なんて思っていたが今となっては平行線になった思考は重ならないと思っている。合わない人とは合わない。でも格別深く関わっていくとかではないし、気にすることないかと割り切っている。まっさらだった心は、辛いことや悩みを受けて頑強になっていく。
本書を読んでいて、日々疑問に思っていることがいくつも登場した。けれど私の場合、民族紛争や国家などについて疑問に思っても、疑問のまま終わる。自分が考えたところで答えなんて出せそうにないし、本音を言えばそれ以前にそんなことでアタマを抱えたくない。そんなことを悶々と悩むよりも自分の将来を案じる。 養老氏の考えは本当に興味深かった。ああ、なるほどねって思わず唸っていたり、それはひどい、と養老氏と共に呆れたりした。 日頃から知り合いに「自分が正しいと思うことは時には危険だよ」と言われている。最初、その意味をよく把握できなかったが最近ようやく理解し始めている。正しいとは、一体だれが決めたことなのだろうと不意に疑問が浮いた時、熟考した。正しいと思い、それが積み重なっていくと、たとえ思い違いをしたと気付いても、それを認めるのに時間がかかると思う。
久しぶりに考え方などについて思いを巡らせた。本書を手にしなければこんなこと考えなかったかもしれない。養老氏のような考え方の人もいるんだなと、ひどく客観的に読み終えました。短編のように短く区切られていて、読み易かったです。飽きずに読めてほっとしました。 本書は自分の考えと養老氏の考えを比較したりぶつけたりするよりも、うんうん、と頷いたり聞き手となって読んだ方が楽しめるだろう。
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