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理想の国語教科書
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コメント・書評 |
好みの問題と教育
つる
Jun 18, 2003 4:50:00 PM
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評価 ( ★マーク )
★★★★
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教育というものは難しいものだと思う。たとえば国語でどのような文章を取り上げるのがいいのか、どのような問題をたて、どのような答えに何点与えるべきかなど、深く考えれば正解などというものが本当にあるのかわからない。その意味で、この本があくまで「理想」かどうかは簡単にはいえない。それは齋藤氏にとって「理想と思える国語教科書」であるだけだ。 しかしながら、ここにあげられている文章のいくつは確かに名文であり、長さの面でも内容の面でもそれほど偏りがないように思われる。その点は評価したい。 ただ、残念なのは、古典というか古いものが主になっており、今旬の作家などの作品が少ないことだ。 もちろん時代を超えて残るということがなにより名文の証であろう。しかし、純粋な本を読む楽しさを教えるためには、もっととっつきやすく軽い読み物、絵本のようなものや、漫画のようなものも入れても良かったのではないだろうか。 教育関係者がこの本を利用する際は、「理想の教科書」ととらえて盲信するのではなく、自分なりの理想の国語教科書を作る参考にするつもりで読むなら、得るものも大きいだろう。とくに教育者と呼ばれる人には、そのような批判精神と、なにより、自分で考える力を要求されるのだから。
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