コメント・書評 |
謎の多い幻想的な物語。
miyagiaya
May 27, 2002 9:06:00 PM
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評価 ( ★マーク )
★★★
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訳あって実家とは縁を切ったリュシアンは、ピアノ弾きをして生活している。しかしある日、ヴィクトルと名乗る青年が訪ねて来て、「ヴァイオリンでこの曲を弾いてほしい」と頼まれる。ある事件以来、ヴァイオリンを弾かなくなったリュシアンだが、彼の穏やかな笑顔に引き込まれ、つい楽譜を受け取ってしまう。その頃からリュシアンの周囲では不気味な出来事が相次ぎ…。
ボーイズラブではない、ミステリもの。謎めいたヴィクトルの言動から、リュシアンは彼の正体を危ぶむが実は…というお話。一昔前のパリ、切り裂きジャックや吸血鬼の話題などがごく自然に日常の中に溶け込んでいた時代の雰囲気が、よく出ていたと思います。全部が曖昧なままに進んでいく物語の流れには、興味を引かれる人と途中で飽きてくる人がいそう。主人公の過去について、何度も引き合いに出されるけれど具体的には何があったのか全く説明されずに終わるので、そのあたりが消化不良な印象を受けました。
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