コメント・書評 |
表題作よりもむしろ併録の二作が大傑作
樟
Dec 14, 2001 4:34:00 PM
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評価 ( ★マーク )
★★★★
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奇商クラブ——その会員は、既存の商売の応用や変形ではない、完全に新しい商売を発明しなければならない。 しかし著者自身が定義したこのクラブの条件が、作品上で厳密に守られているとはいえない。多くの商売は、詐欺、周旋業、大学教授、裁判官、と、既存の商売名で説明できるものの応用なのだ。 だから作品自体の興味も、どんな奇商なのか、にはない。奇妙な出来事が、珍妙な新商売とどう結びついているのか、それをチェスタトン一流の逆説とユーモアで解き明かしてゆく、その過程にある。そしてそれは、一部の作品で見事に成功している。 併録の「背信の塔」や「驕りの樹」と併せて、結果だと思えたものが実は目的だったとわかる過程の、逆説に満ちたロジックは言いようもなく素晴らしい。 |
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