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ペレのあたらしいふく
世界傑作絵本シリーズ
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コメント・書評 |
失いたくないもの
ゆきな
Nov 3, 2001 6:01:00 AM
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評価 ( ★マーク )
★★★★★
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1910年代(!)につくられたおはなし。昔は 当たり前だったことが、どんどん当たり前じゃなくなる時代。だからこそ 読んでほしい絵本です。
ペレは 金髪のおとこのこ。羊を1ぴき 自分で世話をして 飼っています(この年で すでに自立しています。スゴイ)。上着が小さくなってきたので、羊毛をかりとって 洋服を作ってもらおう……。そうなのです。その昔、洋服は 気軽に買うものでも 買えるものでもなかったのです(ペレが今の時代にやってきたら、おどろくでしょうね)。
ひつじの毛をすき、つむいで糸にして、糸を染め、糸で布を織って やっと生地が できあがる。それから仕立てやさんで縫ってもらい、ようやく完成します。こんなに手間暇をかけるのですから、当然大切にする気持ちが わいてきますよね。ペレの場合は、自分が育てた羊の毛から できあがった服ですもの。なおさらのことでしょう。
この本にでてくるおとなたちは みんなペレを一人前として扱います。聞く耳をもち、約束をまもります。そしてペレも しっかり約束をまもり、次の段階へとすすんでいきます。お互いに 手をさしのべあって、お互いに できることをすれば、うまくいかないことなんて そんなにないんじゃないかと思えてきます。
最後の場面、あたらしいふくをきて ちょっと照れくさそうに 立っているペレ。すこし離れたところから見まもる おとなたちの視線が とてもあたたかでうれしくなってしまいます。
「ものをたいせつにするこころ」「聞く耳をもち 約束をまもる おとなたち」「持ちつ持たれつ」この絵本には 失いたくないものが、たくさんつまっています。 |
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