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永遠の王 アーサーの書 上 (創元推理文庫)
少年の名はウォート。親の顔は知らない。義兄のケイが騎士に叙せられた暁には、従者として一生を送るはずだった。だが森のなかで、時間を逆に生きる魔法使いマーリンと出会ったとき、...
永遠の王 アーサーの書 上 (創元推理文庫)
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商品説明
少年の名はウォート。親の顔は知らない。義兄のケイが騎士に叙せられた暁には、従者として一生を送るはずだった。だが森のなかで、時間を逆に生きる魔法使いマーリンと出会ったとき、彼の運命は一変した。そう、ウォートこそは、イングランドを統べる伝説の王アーサーとなるべき定めにあったのだ!奇想天外にして壮大無比、史上最高のアーサリアン・ファンタジイここに登場。【「BOOK」データベースの商品解説】
著者紹介
T・H・ホワイト
- 略歴
- 1906年英国の植民地であったインドのボンベイ(現在のムンバイ)生まれ。5歳から英国に住む祖父母にあずけられ、30年ケンブリッジ大学のクイーンズ・カレッジを卒業した後、教職に就きながら数編の小説を出版する。38年本書の第一部となる『石にさした剣』を出版。これはディズニー映画『王さまの剣』の原作となった。58年に四部からなる本書『永遠の王』を出版。同作は60年には『キャメロット』のタイトルでミュージカル化、ブロードウェイで上演された。64年没。
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紙の本
平和のための戦いとは
2002/04/14 16:26
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Leon - この投稿者のレビュー一覧を見る
中世ロマンスの代表とも言えるアーサー王と円卓の騎士の物語は「アーサー王の死」をマロリーが著して以来、現在に至まで広く読み継がれています。 今日でさえ多くの作家達がアーサー王伝説を主題として作品を著しつづけていることからも、アーサー王伝説の舞台や登場人物達が魅力ある存在だということが想像できるのではないでしょうか。
T.H.ホワイトは寡作ですが、その少ない著作の主題にアーサー王物語を選びました。あらすじ的にはよく知られているものと大差ないのですが、「永遠の王」の特徴はアーサーの少年時代にあります。
少年時代のアーサー(ウォート)を将来の王たる人物にするため、度々魔術師マーリンが訪れては様々な教育・感化を行うのですが、マーリンの人物像とその教育方法が実にユニーク。後半は大人になったアーサーの様子を読むことになりますが、「あぁ、あの時のマーリンの感化がアーサーの中に生きている!」と改めて感じることができます。
何時の時代にも「平和」を口にしながら戦争を行うのが人間ですが、著者は、少年アーサーに自然界の動物達の暮らしを垣間見させることによって、この永遠の矛盾をアーサーと読者に突きつけてきます。疑問を持ちながらもアーサーは戦い続け、マーリンの支援を失ってからは実の息子と最後の決戦に挑むのですが、その心情を実に細やかに描いており、更に最後の一文が感動を締めくくります。
実はこの作品、2つの映画になっています。一つはディズニーアニメで「王様の剣」と題され、アーサーの少年時代から、石に刺さった剣を引き抜き王に即位するまでを描きます。アニメの特徴を上手に活かして、原作の味わいを出しているのですが「永遠の王」の面白さは前半と後半の繋がりの部分にこそあるので、完成度はそれほど高いとは言えません。
もう一つは「キャメロット」と題されたミュージカル映画。こちらは少年時代から最後の戦いまでを描いていますが、SFX技術以前の作品であり、マーリンがアーサーを変身させる場面などは流石に再現できず、逆に良く出来ている後半との関連性が薄まってしまっています。
毛色がかなり異なる2つの映画ですが、両方を併せて観ることが出来るならば「永遠の王」の雰囲気がかなり楽しめるでしょう。
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アーサー王伝説
2023/11/26 00:14
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mimi - この投稿者のレビュー一覧を見る
名前は知っていましたが、内容はあまりよくわかっていませんでした。今年日生劇場でミュージカル「キャメロット」が上演されるのに伴い、そのルーツとなったこの小説「永遠の王」などで少し流れを知ることが出来ました。