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サッカーの詳細なプレーのデータ化が進んでいる。サッカー前日本代表のデータ分析官による本書に倣ってデータを読み解くと、既成概念とは違う事実が出てきて面白い。たとえば前回のワールドカップにおいて日本のパス成功率は参加国中最低で、ボールポゼッション率もおしなべて低い。「体が小さくて俊敏な日本人はパスサッカーを目指すべきだ」という論もあやしくなってくる。一方でショートパスを多用し、遅攻のイメージの強いスペインは、ボールゲインからシュートまでの平均時間は16秒以内で参加国中6位である。イメージとは違う、全く新しいサッカーの見方が出来て面白い。
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サッカーでの勝因や敗因の分析は、システム(いわゆる3-4-3とか4-1-2-3などのフォーメーション)や精神面を含めた選手のコンディション、シュートの決定力などで行うケースが多いです。
本書は、ボールのポゼッション率、アクチャルタイム(実際の試合時間)サッカー場を3分割した時のそれぞれパス数と成功率、ボールゲイン数、クリア数 などに注目して、勝因と敗因を科学的に分析する、と言うものです。
9月から始まるブラジルW杯のアジア予選も、このような少し違う観点で応援するとまた別の面白さが味わえるかもしれません。
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題名に惹き付けられて買った一冊。
サッカーって偶然性が大きいスポーツだけに
それを理詰めで解決までもってこうとするとこに興味をもった。
結果
データスタジアムというJ通なら聞き馴染みのある会社の
シャチョさんの書いた本でしたので数字が中心。
頭ん中がこんがらがってましたが図や表があってとても
「へぇ〜」
と思わせられる。
他人をひけらかすネタ作りにはもってこいの一冊です。
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サッカーはマネジメントである。2
特に戦術においてもデータの有効性は実証済みのようだ。日本のサッカーをマネジメントするというのは大きなフロンティアであるように思われる。将来はサッカーをマネジメントする仕事をしよう。
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データスタジアムというサッカーのデータ解析ソフトを開発している会社の元社長が書いた、日本代表の試合分析本。こんなソフトの開発は相当面白いのだろなあ、と思うことしきり。岡田ジャパンとザックジャパンの比較評価にうなる。同じネタでよいので、グアルディオラ・バルサとモウリーニョ・レアルの分析も是非お願いしたい。
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データが全てではない。が、データから見えてくることもある。どう解釈し、使っていくことが大事。岡田ジャパンと、ザックジャパンの違いも明確に書かれてておもしろかった。
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2010年のW杯、2011年のアジア杯。
サッカー日本代表はどう戦ったのか、結果を出すためにどういう戦術をとったのか。
ボールポゼッション、CK,FKの本数、3-5-2,4-2-1-3といったフォーメーション。
以前と比べてサッカーの試合でも様々なデータが提供されることが増えました。
「サッカーは難しい。残念だけど今日の試合はデータの通りに行かなかった。でもデータはサッカーの一部だと分かった。また機会があったら一緒に仕事しよう」
横浜FCの監督だったリトバルスキーさんが試合に敗れたあと、著者に伝えた言葉です。
野球では様々なデータを元に分析がされますが、サッカーは常にボールが動いているので、その瞬間瞬間にデータを活かすことは難しいスポーツです。
ですが、データを知ると、そのスポーツをもう一歩深く知ることになります。
W杯で岡田武史監督が本田のワントップを選んだ戦術の土台を支えたデータなど、興味深い一冊です。
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データスタジアムの詳細ないかなと思ってたら出てた。早速購入して即全読破。構成としてはデータ解析とはどういうことかにはじまり、岡田JAPAN、ザックJAPANの実際の解析が書かれていた。個人的には前半のデータ解析全般の話が面白かった。またアクチュアルタイムという考え方は自分は知らなかったので非常に参考になった。サッカー観戦の視点を一つ増やしてくれたかなという気がする。
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岡田JAPAN・ザックJAPANを様々な角度から分析していて,とても興味深かった.現代サッカーにおいて何が重要視されているのかが,少しわかったような気がする.
技術の進歩によって多様なデータが取れるようになったおかげで多様な分析ができるようになってきた.
これからの問題は,どのデータを取り出し,組み合わせ,勝利に必要となるファクターを見出していくのかが大事であることを強く感じた.
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「本田にパスの36%を集中せよ」というのは、そういう戦術を実行したわけでもないし、今後はそうしなさいという著者の提言でもない。日本中が熱狂した南アフリカワールドカップでの岡田ジャパンの試合を分析すると、そういう結果になりましたというお話。
数字で表しにくいサッカーをどうやってデータ化するか。著者は選手がボールにさわったときのグラウンドでの位置、時間を記録することで、サッカーをデータ分析する。
その結果、ワールドカップでの岡田ジャパンは攻撃的選手による高い位置での守備をあきらめ、自軍ゴール付近での守備に力を注いでいたことがわかる。
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サッカー日本代表の試合をデータ分析した本。細かいデータ・図表が多くて読むのにパワーがいるけどかなり面白い。やはり結果はいろいろなデータに現れて来るんだよなあ。サッカーは非連続で偶発生の高いスポーツだけど、データ分析とかの介在する余地は十分あるな、と改めて思った。
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マネーボールという野球界の概念に楔を打った一冊が世に登場したのは、2003年のことである。
今までの慣例、習慣、常識、通説をデータ分析により覆して、弱小金欠チームのオークランドA'sをプレイオフの常連にしたGMビリー・ビーンの活躍はその後ブラッド・ピットの目に止まり、映画化までされている。
元々サッカーのデータ分析及び科学の導入の歴史は意外に古く、マネーボールが実際にビリー・ビーンに取り入れられるよりも前に現場に導入されている。
最初の成功例は、ウクライナの名将、ディナモ・キエフの監督、ヴァレリー・ロバノフスキー監督が有名だ。
彼は科学者アナトーリ・ザレンツォフ教授とともに、フォーメーションやポジショニングなどを様々な角度から分析し、それを可能にするフィジカル・トレーニングにも科学を導入した。
2人の共著 The Methodological Basis of the Development of Training Models には、ロバノフスキーがNBAの試合を見て興味を持ったとされるプレスの3種類の概念も書かれており、これがサッカー界の科学やデータとの成功の出会いとされている。
彼はこう言ったとされる
「ミスを全体の15~18%に留められるチームは無敵だ」と。
1970年代から始まり、90年代前半まで存在感を示したロバノフスキーに続いてデータに興味を持ったとされるのは、日本でもお馴染みのアーセン・ベンゲル監督。
モナコ時代に友人が開発したプログラムを利用したりしたそうだ。
しかしサッカー界にデータ分析が広くブレイクスルーしたのは、1996年とされている。
オプト・インデックスという会社が、イングランド・プレミアリーグの全試合のデータを収集し始めたのだ。
これを機に、チームのボールポゼッション率、先週の走行距離、タックル回数など様々なデータが手に入るようになった。
そして遅れること約7年。
本書の著者である森本氏が映像とデータを組み合わせたソフトを、当時横浜Fマリノスの監督だった岡田武史氏が採用するのが2003年のシーズンだそうだ。
その後このソフトはJリーグの他のチームにも広がり、現在日本でも欧州並みのデータ分析は一般的になっているようだ。
本書はそのマネーボールのデータ分析をサッカーに取り込み、実際に岡田ジャパンにデータ分析を提供した人物が記した一冊。
この中で著書は2010年のワールドカップのデータから読み取れる勝者のKPI(勝利に結びつく重要な要素)をまず抽出している。
数多くのデータの中からまず攻撃で彼が選んだのは、以下の2つの要素
*相手陣のゴール近いエリアへの縦方向パスの成功率
*ボールを奪ってから16秒以内のシュート
これでみるとやはり優勝したスペインはどちらも高い数値が出ている。
1試合あたり16秒以内にシュートした本数が平均4本以上なのに対して、日本は1.67回となっている。
つまり攻撃にいかに手数を必要としているかこのデータは示している。
そしてディフェンスでのKPIは、
*クリア数
*相手陣近くでボールを奪った回数
とした。
すると日本のクリア数はドイツ代表の2倍もあることがわかる。
危機を一時的に逃れるためにただ闇雲にクリアしている日本よりも、ドイツがカウンターにつなげていることを物語っているデータである。
その後本は岡田ジャパンとザックジャパンの比較に移って行くが、データの力を利用して以下のことを説明しきっている。
岡田ジャパンがワールドカップで守備ラインを低めに設定せざるを得なかった過程。
接近・展開・連続の超高速コンセプトの失敗をデータで見事分析し(特に強豪国に対する失敗)、その後の阿部をアンカーにするまでの過程をデータで紹介している。
そして前から追わなくなったワールドカップ本戦で、逆に守備が安定したものの、相手ゴールまでにたどり着くのに時間がかかっていることも証明。
その結果、相手ゴール近くのパスの36%ものパスが本田へのパスだったのだ。
これが題名の意味である。
ボールを奪う位置が下がったため、相手ゴールからの距離が遠くなった。
このため一旦誰かにボールを収める必要があった。
それが本田だということだ。
この議論はワールドカップ中散々し尽された感はあるが、データは裏切らなかった訳だ。
この方法でベスト16まで進出したジャパンだが、ザックジャパンになると正しいポジショニングでボールを高い位置で奪えるようになり、その結果攻撃への移行もスムーズでゴール近くへボールを運べるようになった。
しかしその一方、強豪国に対してはどうしてもポゼッションで負けてしまう傾向はあり、クリアの回数にはまだまだ改善の余地が見える。
そして高さ対策も必要なことがアジアカップの戦いからもデータでも証明されている。
先日ワールドカップ3次予選でオーストラリアと激戦を引き分けた日本代表だが、不思議なのはこの本によるとアジアカップのオーストラリアに勝てた要因の一つは岩政投入によるロングボールの攻防の改善。
結果今野はサイドバックに移動し、長友はポジションを一つ前にあげ、足の止まったオーストラリアに対し決勝のアシストのクロスを上げている。
実はその前の岡田ジャパン時にもオーストラリアと対戦した時は、闘利王が何度もロングボールを制し、戦いに安定感をもたらしていた。
今回の試合で何故ロングボール、高さ対策をしなかったのだろう?
岡田ジャパンで蓄積されたデータはザックジャパンに移行されていないのだろうか?
まさかとは思う。
しかし以前ラグビーの世界では平尾ジャパンがかなりのデータ解析をしたのにも関わらず、一切そのノウハウが引き継がれなかったそうだ。。。
サッカーの世界ではそんな寒い現実がないことを願うばかりだ。
さて、本書で数学と科学とデータがサッカーを説明するのにどれだけ役に立つかその一端は垣間見ることができる。
し���し、先進国ではこのデータと現場の素敵に複雑に入り組んだ関係は次のレベルへと進んでいる。
かつてベンゲルのアシスタントだったダミアン・コモッリはビリー・ビーンをアメリカに訪ねすっかり意気投合。
その後トッテナムのフットボール・ディレクターに就任し、現在はリバプールで活躍している。
1試合あたりの走る距離が長いことだけでベンゲルのレーダーに引っかかったフラミニは、ベンゲルが実際に視察した後格安で獲得を決意、その後アーセナルで活躍し、その後ACミランに移籍。
失敗例も数多くある。
タックル数の低下でオランダ人DFスタムの放出を決めたファーガソン。
ポジショニングが良くなっていたというのが定説だ。
同じく見た目のパフォーマンスで放出を決められたレアル・マドリードのDFだったマケレレ。
彼の抜けた穴をなかなか埋められずに苦労した事実は有名だ。
そうして欧州サッカーでは、MLBと同じ議論の土台に立っている。
データオタク、数学博士と実際のスカウトやGMやコーチ達との価値観の共有の苦戦だ。
ベンゲルのように融合に成功している例もあれば、データ優先で失敗している例もあるだろう。
ただMLBがそうであるように、その情報格差の違いはほぼなくなりつつあるのだろう。
翻って日本の場合はどうであろう?
最近やっと朝日新聞でもポゼッション率などのデータは紹介されたりするケースもある。
しかしそれ以上は見ない。
野球に至っては、提供されている情報量はもう何十年とほぼ変わらないだろう。
世界はビッグデータ分析の時代と言われている。
海の向こうのスポーツ界ではそれが現実となっている。
日本はまだまだ同じ土俵に立っているとは言えないかもしれない。
本書はそういった意味で多くの日本人にこの分野の重要性を知ってもらうには良い1冊だ。
ただ感想としては、もうちょっと要点をわかりやすく説明できたのではないかと思う。
パワーポイントのプレゼンのようなスタイルを盛り込んでも良かったのではないかと思う。
なぜなら長い文章を追いながらグラフやデータを追うのは読み手としてちょっと苦労する。
そこが改善されたら良かったのにとは思う。
そして何より残念だったのはやはりタイトル。
売れるためには仕方ないと思うが、本社の内容の骨子ではなかったので、少しがっかりする人もいるかと思う。
データ分析の実態を知ってもらうのがこの本の目的だと思うから。
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タイトルと内容が違う。
さらに、言いたいことが何だか凄く解り辛い。
サッカーをデータ化する難しさや面白さに触れることはできた。
ただ、データの見せ方が不親切なので難解。
言いたいことをもっと絞って伝えて欲しいなと感じた。
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この本を手にとる95%の人はフツウの「サッカーが好き」な人だろう。だが、この本はサッカーに対する愛情を下敷きにしつつも、客観的事実をベースに科学的に考えること、その上で意思決定にあたっては自分の哲学で判断することを語っているのだと思う。
サッカーの試合、それも日本代表のワールドカップのような場の試合をTV観戦するのは楽しいが、その試合結果にいたるプロセスは単純な方程式で説明できるものではない。著者はデータマイニングの手法で、KPI(鍵となる指標)を抽出してこれを鮮やかに説明してみせる。序章で示される去年のワールドカップでの各国代表のパフォーマンスのマトリックス分析は、とてもクリアで説得力がある。強豪と日本の間には、大きな差があり、決して現在の日本がベスト4になれる見込みはないことを伝えている。何をKPIとして選ぶかはサッカー哲学に依存するので、別の視点はありえるのだが。
教育、指導の立場にある人は、「あきらめない」「努力する」「カバーしあう」などの人としての徳を教えるのももちろん大事だが、こういう全体視点をも踏まえたうえで、若い人を育成するようにしなくてはならないのだろう。サッカーに限らず。
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それでもサッカーはよく分からない。
W杯くらいにならないと見る気がしない。
キャプテン翼のような世界ではないのですね笑
難しい。少し興味湧いたけど。