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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2011.2
- 出版社: 東洋書林
- サイズ:21cm/335p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-88721-785-0
- 国内送料無料
紙の本
ヴィクトリア朝の昆虫学 古典博物学から近代科学への転回
著者 ジョン・F.M.クラーク (著),奥本 大三郎 (監訳),藤原 多伽夫 (訳)
ヴィクトリア朝の英国において、近代昆虫学はいかに「科学」として確立していったのか? 帝国主義による採集地域の拡大、農業利益の追求や社会モデルとしての生態研究などの挿話を、...
ヴィクトリア朝の昆虫学 古典博物学から近代科学への転回
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商品説明
ヴィクトリア朝の英国において、近代昆虫学はいかに「科学」として確立していったのか? 帝国主義による採集地域の拡大、農業利益の追求や社会モデルとしての生態研究などの挿話を、当時のユニークな稀少図版と共に詳述する。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
ジョン・F.M.クラーク
- 略歴
- 〈ジョン・F.M.クラーク〉カナダ生まれ。歴史学者。オックスフォード大学Ph.D.。専門は19世紀から20世紀にかけての英国・北米の環境・科学・医学の各史。セントアンドリューズ大学環境史研究所所属。
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書店員レビュー
19世紀英国では博...
MARUZEN&ジュンク堂書店梅田店さん
19世紀英国では博物学が空前のブームであった。大英帝国隆盛の中誰もが知識欲旺盛に顕微鏡を片手に身の回りの自然の形態に耽溺した。植民地支配のなか様々な環境で観察がひろがることで世界は拡張していった。詳しくは荒俣宏の諸著作やリン・L・メリル「博物学のロマンス」を参照されたいが、このような幅広い層の中からダーウィンの進化論が誕生する。
荒れ狂う産業革命の嵐の中で自然の細部を愉しむ心情の中に大きく変貌する環境を繋ぎとめようという無意識が存在するかどうかは不明だが、ここから博物学に留まらず植物学や鉱物学、鳥類学などが派生する。本書は昆虫学が純粋学問としていかに確立されていくかを叙述していく。
20世紀ボーア戦争や第一次大戦などで英国の地位が大きく凋落するのだが、ナポレオンとロゼッタストーンのように帝国主義と学問発展が不可分だった時代の存在を再認識させられる。逆に社会と学問が不可分に関連し合っていた幸福な時代とまとめるのは現代の枝葉末節に終始する学問への悲観主義にすぎようか。
MJ梅田店 理工担当 D