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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2010.3
- 出版社: ぎょうせい
- サイズ:20cm/274p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-324-08909-5
紙の本
時代との対話 寺島実郎対談集
著者 寺島 実郎 (編著)
9・11以降の「知性の試練」の時代、知識人との対話を通して見えてきたものとは−。日本総合研究所会長・寺島実郎と、時代と真摯に向き合う人物たちとの対談集。『フォーブス日本版...
時代との対話 寺島実郎対談集
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商品説明
9・11以降の「知性の試練」の時代、知識人との対話を通して見えてきたものとは−。日本総合研究所会長・寺島実郎と、時代と真摯に向き合う人物たちとの対談集。『フォーブス日本版』連載を中心に単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】
収録作品一覧
知の巨人おおいに語る | 加藤周一 述 | 6−35 |
---|---|---|
アメリカはどこへ行く | 船橋洋一 述 | 38−52 |
次期リーダーに問われる東アジア外交の視点 | 姜尚中 述 | 53−62 |
著者紹介
寺島 実郎
- 略歴
- 〈寺島実郎〉1947年北海道生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科修士課程修了。(財)日本総合研究所会長、多摩大学学長、(株)三井物産戦略研究所会長。著書に「脳力のレッスン」「世界を知る力」等。
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紙の本
裸眼で物事をありのままに見たいと思いながらも
2010/09/05 08:48
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くにたち蟄居日記 - この投稿者のレビュー一覧を見る
岩波の雑誌「世界」で著者の連載を楽しみに読んでいることで本書を読む機会となった。
著者の一番の主張は「米国を通して世界を見るだけでは駄目である」ということだと読んだ。戦後の日本が米国に頼ってきた経緯はしょうがないにしても、その結果として物事の見方が狂ってはいないかという警鐘を鳴らしている。この点で著者を反米であるという見方もあるようだが、それは当たっていないと考える。
例えば、巻末の対談相手である佐藤優が、キリスト教も含めた欧州・ロシアでの経験を土台にしているとしたら、寺島は10年以上滞在したという米国を土台にしている。勿論、自分の土台に対してアンチになる可能性は常にあるが、寺島は決して「米国は駄目だ」とは言っていないのではないか?米国を通じてのみ世界を見るという、日本人の「メガネ」の掛け方に関して、問題提起をしているのだと思う。メガネで物事が良く見えるときもあれば、メガネが曇ってしまい、良く見えないときがあるわけだ。
大切なのは裸眼なのだろう。僕自身、物理的に視力が悪いこともあり、裸眼のしっかり人は本当に羨ましい。世界を理解しようとする中で、どれだけ裸眼で物事をありのままに見ることが出来るのか。そんな難しいことは僕にはとてもできそうにないのだが。