紙の本
歌にのって届く絵画に涙する
2006/10/29 19:02
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かつき - この投稿者のレビュー一覧を見る
『チーム・バチスタの栄光』続編。
今回は小児病棟の看護師であり東城大学病院の歌姫浜田小夜、その担当入院患者でありレティノブラストーマ(網膜芽腫)の牧村瑞人、食道静脈瘤破裂で緊急入院した幻の歌手水落冴子のお話。
第1部は物語進行のための物語で、ダレ気味。筆も乗っていないし、なにより歌のシーンの情景描写が下手。やっぱり前作からあまり時間を取れなかったのかな。第1部のラストになってようやくミステリーが発生するし。
でも第2部で白鳥、その学生時代からの天敵で現在は警察庁から桜宮署に出向中の加納達也が登場してからは絶好調。白鳥の論戦相手を配置するなんてさすが。『バチスタ』での白鳥に満足せず、どんどん敵を作ったのには、作家魂を感じます。しかも負けない白鳥がいい。
さらに小児病棟の猫田師長(婦長じゃないのね、今は)が白鳥に負けぬキャラクター。ひとつの指図で病院中を自分の思い通りに動かす采配は、聖徳太子か諸葛孔明か。
もちろん田口の愚痴外来もミステリー解決に欠かせない装置として健在。それぞれのキャラクター個性を充分に描き、小夜の能力を存分に描ききっています。ラストのクリスマス・コンサートは涙涙。
紙の本
個性的なキャラと事件の展開に翻弄されます
2006/10/09 16:48
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ヌーヴ - この投稿者のレビュー一覧を見る
デビュー作の「チーム・バチスタの栄光」に続く医療ミリテリーです。前作よりも田口・白鳥コンビのからみは、多少少なくなった気もするが、相変わらず最高おもしろい。さらに個性的な登場人物たちの登場と、新たな神秘的な事件の展開にワクワクさせられ、どっぷりとはまってしまった。いやあ、おもしろかった。
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おもしろく、一気に読めた。でも
2006/10/27 16:46
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mitsuon - この投稿者のレビュー一覧を見る
おもしろく、一気に読めた。でも
重要な役割をする歌声の神秘性についての説明が不足しているようで残念. ミステリー?ホラー?SF?...
『ロジックは事実にかしづくもの』という言葉に納得
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3.5 まず「歌声が画像に・・・」っていう設定に全くついていけなかった。そりゃないでしょ。
一章は面白かった。終わりも上手くまとめる所は前作と同様。今回の主役は田口と白鳥というより、その周辺の人なので、田口VS白鳥を期待する人には(自分も含めて)物足りないかも。
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「このミステリーがすごい」の大賞受賞作品、『チームバチスタの栄光』の続編。私としてはロジカルモンスターの白鳥さんが帰ってきてくれて嬉しいかぎり。このシリーズでまだまだ続きそうな雰囲気で、期待してます
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前作のチーム・バチスタと同じく面白かったが、登場人物が無駄に多すぎる。白鳥と加納、藤原看護師と猫田看護師など同じタイプで新キャラは不必要なんじゃないかなぁ。それから前にも書いたかもしれないけど、視点がバラバラと変わるのにストレスを感じる。いや、変わるのはいいのだけれど、時々誰の視点で書いているのかがわからないときもあって…。田口先生の一人称で書けばもっとすっきりすると思うんだけどね。
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10月11日購入。27日読了。例えっていうか,渾名っていうか,凄く気になる。日常生活でそんなないだろうと思いますが…。西尾維新みたいに設定自体がぶっとんでればいいんだけどさ。
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殺人事件の犯人は…容易く解るしミステリーとしては物足りない。『チーム・バチスタ』の続編だけど、登場人物多すぎであんなに必要なのか微妙。
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前作『チーム・バチスタの栄光』が非常に面白かった海堂尊。
その第二弾ということで読んでみました。
前作同様、愚痴外来の田口先生や厚生労働省の変人・白鳥圭輔も登場し、キャラ設定はばっちり。
ですが、面白くない。医療ミステリだと思っていたのに、いつのまにかファンタジー要素も取り入れて、欲張りすぎで全て失敗に終わっています。
そもそも医療に関係ない殺人事件が発生する時点で、読者の期待していないところに行ってる気がする。
次作も駄作だったら見限るかな…。
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『バチスタ』の続編だということで平積みを見つけて即決即購入即読了。
物語の核となるものが前作と趣を異にしていて同じ面白さを期待していたら少々拍子抜け。
まぁ「まず事件ありき」でキャラクターをつくっていったものと、
「キャラクターありき」で事件を起こしたものとでは面白さの質が変わるのも当然かもしれませんが。
小夜の歌のことと少年のレティノのとが最終的に上手くリンクする点はすばらしかったし、舞台が小児科なので病気と命に対するスタンスが切実に描かれていたところもよかった。☆+1。
前作が医者側の話で手術と言う「事象」に詳しく書かれていた点、今作は患者側からの視点が多くて「事情」に詳しい話の筋になっていた。
ただそのせいで、シリーズのキモとなるはずの医療が物語の要素の一つにすぎないところにまでウェイトを下げてしまっていたのががっかりで☆−1。専門用語や語句は乱舞しているけれど、紙芝居の件といいビジュアルに変換しないといけない事柄が多すぎて文章と想像力に既得の知識が追いつきにくく、それがかえって現実味の無い話に感じさせられて感動は薄かった。
新キャラも面白いといえば面白かったですが…出てくる人間人間を「濃く」しようとした挙句全体の濃度が上がりすぎるため当初の目論見から中途半端に濃縮した感があり、そこが残念な☆−1。
病棟の看護師・MRIの医師はもっとキャラ付けが普通でも良かった気がする…その分、警察コンビの灰汁を強くしていただけたら。
(ただ、病院関係の人間は以降シリーズ化される場合出てくる可能性があるので、所謂普通人に設定してしまうのは無理だったのかもともと思いますが)
前作が良すぎたせいで辛めの批評になってしまうけれど。、よく考えたらこの作者はまだ受賞2作目なのですね。
期待されるシリーズの続編としては手堅く収まっている感もあるし、今後に期待してます。☆+1。
というわけ最終的にはプラマイゼロで☆3つ。
あと個人的には以前感動したほどの地の分の言い回しが控えめ…というか影を潜めてしまっている感があってそこが激しく残念無念! 田口視点の部分が少なかったからかもしれませんが…うぅん。勿体無い。
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海堂尊の2作目。今回はメインキャラが女ということで、キャラ描き出しに少しきめの粗さが目立ったかも。筆は乗っているので読み流してしまえば気にならないのかもしれないが、事件が起こるまでの前振りが約半分というのは長すぎる。キャラ付けのエピソードは事件後に振るべきだったのでは? 前作より枚数も相当多いような気がするが、さて、このドクター、何科なんだろう? 絶対に麻酔や救急ではないな・・・(笑) だって彼らだったらこんなの書いてる暇ないもの。(11/2/2006読了)
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前作の「チーム・バチスタの栄光」が結構面白かったから2作目も買ってみました。著者が医師だから、もっと医学的知識を生かした話にして欲しかったな。。。前作の方が面白かったです。
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前作「チーム・バチスタの栄光」の田口と白鳥、やっぱり再登場だと思って楽しみにしていました。相変わらず、文章はおもしろいし、田口と白鳥のコンビも楽しいですが、内容的にはどうなんでしょうねぇ。
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チーム・バチスタコンビの第二弾♪かなり期待して読みました〜。キャラクターの相変わらず面白い。田口&白鳥を囲って今までの主要キャラは生き生きとしてて読むのがとても楽しかった。新キャラの加納サンも灰汁が強くてね、なかなかいいのよ。白鳥が押され気味なのがカワイイ。そして、
渾名(笑)
これってこの世界じゃ当たり前なの?
今の時代とは思えないちょっと古臭い渾名が
がんがん出てくる。
これも何気に面白かったな(笑)
…にしても、今回のストーリーの根幹となる女性陣と少年が合わない。このバチスタストーリーからかなり浮いている。どうにも共感が持てないというかひっかかり感が拭えない感じなんだよね。あ、違和感か。これが最初からずーっとあるの。これさえなければ良かったのに。だけど、ストーリー展開はよくってあっという間に読めちゃったよ。楽しかったけど小夜が痛々しすぎた。このシリーズは続けて欲しいな、海堂さん♪
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前作は医療ミステリーだったのに、
今回はSFっぽくなってて残念!!
でも登場人物の味は健在!!