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- カテゴリ:小学生 中学生
- 発売日:2006/05/15
- 出版社: あすなろ書房
- サイズ:20cm/89p
- 利用対象:小学生 中学生
- ISBN:4-7515-2381-3
紙の本
人は何で生きるか (トルストイの散歩道)
世界的大文豪トルストイの短編を集めた民話シリーズ。文豪だからと敬遠すとことはありません。100ページ前後で子どもから大人まで楽しめます。【「BOOK」データベースの商品解...
人は何で生きるか (トルストイの散歩道)
紙の本 |
セット商品 |
- 税込価格:5,280円(48pt)
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商品説明
世界的大文豪トルストイの短編を集めた民話シリーズ。文豪だからと敬遠すとことはありません。100ページ前後で子どもから大人まで楽しめます。【「BOOK」データベースの商品解説】
靴屋のセミヨンが道端で助けた裸の男は、実は天使だった…。大文豪だからとトルストイを敬遠するのは大間違い。読んでみるとちっともむずかしくないのだ。人が生きていくうえで何が大切かということを簡潔に述べた作品。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
レフ・トルストイ
- 略歴
- 〈レフ・トルストイ〉1828〜1910年。ロシアの文豪。代表作に「アンナ・カレーニナ」「戦争と平和」「復活」など。
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紙の本
全世代におすすめ
2022/11/30 23:42
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mtym - この投稿者のレビュー一覧を見る
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紙の本
あらすじでも改訳でもなく、やさしく読めるトルストイ
2006/08/20 11:10
7人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る
貧しい靴屋は凍える路上に倒れている裸の男を拾い、自分のコートを着せて家に連れ帰る。。。 晩年のトルストイが書いた民話風の作品のひとつです。この「トルストイの散歩道」シリーズでは、長くない民話を一冊の短編集にまとめるのではなく、各々100ページ足らずの5冊のシリーズに分けています。シリーズの第一巻にあたるこの1冊には「人は何で生きるか」一作だけが収録されています。短編集で続けていくつか読んでしまうよりは、短くてもゆっくり味わう、考えるにはよい工夫かもしれません。表紙の和田誠さんの絵もほんわりとした雰囲気で、本文も一部ルビ付。小学校低学年ぐらいからでも読めるような配慮がされています。もともとあまり高い教育を受けていない人にも読めるように、とわかりやすいお話として書かれた作品ですから、こういう出版の仕方はなかなか作者の意図にも合っているのかもしれません。トルストイは大作ばかりなのでまだ未読、という人もちょっとトルストイに触れてみるには手ごろな一冊。1時間もあれば読めます。
見知らぬ男に最初は腹立たしく思いながらも、乏しい食べ物を分け仕事も教える靴屋の夫婦。立派な靴を注文した帰り道に死んでしまうお金持ち。双子の孤児を自分の子のように育てる女。そこから学べるものはなにか。トルストイはわかりやすく、お話にしたてています。
訳者はトルストイに心酔し、その翻訳を一生の仕事とした北御門二郎さん。「です、ます」調のやさしい言葉の文章も読みやすいものです。裸の男を見つけた場所が「辻堂」となっていて、多分教会のお祈りをするところか像が祀ってある場所なのでしょうが、少々わかりにくい古さもあります。でもそれはこの本が1993年に刊行された「心訳シリーズ・イワンのばか」に収載されたものを再編集した、という事情もあるのでしょう。著者自身2004年に亡くなられています。あとがきの「訳者のことば」も1993年のもので、シリーズ全部に同じものが載っています。その文章も「芸術は一部特権階級の玩弄物であってはならず・・・」とはじまり、少し難しい表現が多いですが、真面目な著者をよく著した文章です。
このシリーズには「解説にかえて」を訳者のお嬢さんが書かれていて、こちらは若い読者層を意識したようなやさしい文章になっています。その中で、訳者が出会った最初のトルストイの作品がこういった民話集であったことも触れられています。その時訳者17歳。そのぐらい、あるいはもっと若くても充分読んで心に残る作品、ということがここにも示されているように思えます。
最後に20ページ余りの長いトルストイ略年表がついています。これも訳者あとがきと同じくシリーズ5巻に共通です。民話を書こうとした動機を書いた「懺悔」からの引用と、最後の家出の経緯やそのときの婦人への手紙の引用の部分がかなり長い、少し変則的な年表です。この二つは特に知って欲しい、と訳者はきっと思ったのでしょう。ぜひここも読み、著者がどのような思いで作品を書いていったかも想像してみてほしいものです。そして、まだ読んでいないなら、いつか「戦争と平和」や「アンナ・カレーニナ」も読み、その心の変化にも思いを馳せてみて欲しいです。
でも、まずはこの一冊で、トルストイのお話の世界をじっくり味わってください。この一作はちょっと宗教的な香りが強いですけれど、ね。
紙の本
難しくありません
2021/02/14 15:49
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:MR1110 - この投稿者のレビュー一覧を見る
NHK「鶴瓶の家族に乾杯」にて藤井フミヤさんが立ち寄った書店で購入した本書。トルストイと聞くと構えてしまいそうですが、あっという間に読んでしまいました。コロナ禍で読むとより沁みました。