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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2001.10
- 出版社: 草思社
- サイズ:20cm/382p 図版16p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-7942-1086-8
紙の本
日本のピアノ100年 ピアノづくりに賭けた人々
日本で初めてピアノが作られたのは今から100年前のこと。戦後リヒテルなどが愛用するピアノを作り、日本を世界のピアノ王国にした人々の、初めての本格的物語。コンサート・グラン...
日本のピアノ100年 ピアノづくりに賭けた人々
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商品説明
日本で初めてピアノが作られたのは今から100年前のこと。戦後リヒテルなどが愛用するピアノを作り、日本を世界のピアノ王国にした人々の、初めての本格的物語。コンサート・グランドへの挑戦。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
前間 孝則
- 略歴
- 〈前間〉1946年生まれ。ノンフィクション作家。著書に「世界制覇」他。
〈岩野〉1964年生まれ。編集者・ジャーナリスト。著書に「王道楽土の交響楽 満州」他。
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紙の本
世界のヤマハの苦闘
2002/02/04 17:48
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:神楽坂 - この投稿者のレビュー一覧を見る
一口にピアノといっても、家庭用のアップライト・ピアノから1000万円を超えるコンサート・グランドまで、様々なグレードがある。今も昔もスタインウェイのコンサート・グランドは世界の頂点であり、ヤマハとてようやくピアノメーカーのトップ集団に入ったという段階なのだ。音質の差ももちろんあるが、クラシック音楽の本場である欧米では、日本製というだけで受け入れがたいものだった。ピアノの品質を高める研究もさることながら、一流演奏家の信用も勝ち取らねばならない。このエピソードはNHK『プロジェクトX』でも紹介された。まさしく、物づくり日本の職人芸だが、芸術というつかみどころの無いものとの格闘には、感銘を受ける。
紙の本
2001/10/22
2001/10/23 22:16
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:日経ビジネス - この投稿者のレビュー一覧を見る
ゼロから出発して世界の頂点に立った日本製品は多い。「楽器の王様」と言われるピアノにもまた、格別のドラマがあった。世界一になるためには、品質、生産量など工業製品としての優位性でライバルに打ち勝たねばならない。加えての難題は、クラシック音楽という西欧文化の中枢に、東洋の技術を受け入れさせることであった。
本書は今日のヤマハ、河合楽器製作所の基を築いた創業者たちとピアノ工匠たちの活動を軸に、国産ピアノが誕生した明治期、世界進出を果たした戦後の歴史を丹念に追った記録である。
昭和21年わずか24台であった国産ピアノの生産数は、昭和29年には約1万2000台、昭和40年代後半になると30万台を突破した。日本は世界最大のピアノ生産国となったのだ。しかしその陰には、安価で高品質な家庭用ピアノだけでなく、一流のピアニストを納得させるコンサート・グランド(コンサート用のグランドピアノ)を開発・製造し、欧米芸術家らに認めさせるための並々ならぬ苦労があった。「ベルトコンベヤーから生まれるピアノは、真の楽器ではない」という欧米音楽界に挑む日本の匠たち。
ヤマハのピアノに思いを寄せたグールド、リヒテルら伝説的ピアニストの秘話も紹介。音楽史としても楽しめる。
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