紙の本
トロールヘルガの小気味好い生き方。ほんとのしあわせをもとめる人に、「結婚」に揺れ、悩む女性に。
2007/07/15 05:43
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ゆうたのーと - この投稿者のレビュー一覧を見る
トロールの愛のものがたり。作者はアメリカの絵本作家、トミー・デ・パオラ。
たくさんの子どもの絵本を作っているそうです。
日本でいったらさしずめ五味太郎さんといったところでしょうか。
作風からもそんな印象を受けました。
トロールのヘルガはだれよりも器量のよいむすめ。
それなのに身寄りがないので貧しいことにもだれにも負けない…
ハンサムなラースはヘルガに結婚を申し込んだのに、ヘルガに持参金がないのを知るとおへちゃ(!)のインジに乗り換えてしまいます。
花嫁が持参金をもっていくのはトロールのきまり。
ラースはトロールの男にとって、金持ちになることがどんなに大事なことか、なんて言うんです。
ヘルガはじっと考えこんだあと、きっぱりと言います。
「ふん!なぜこのあたしが こんなところにすわりこんで、ふくれっつらしてなくちゃならないのさ?あたしは いちにんまえのトロールだし、しかも なかまうちじゃ ちょいとしたものよ。さっそくでかけてって、じぶんで持参金ぐらい かせいでみせるわ」
あぁ、なんて頼もしいんでしょう!
ヘルガはバツグンのアイディアと頑張りで、ものすごい持参金を手に入れるんです。
うわさを聞いてかけつけてきたのはラース(なんてヤツ!)
ヘルガは一蹴!
あぁ、なんて小気味好いんでしょう!
「あたしはね、あたしじしんを愛してほしいのよ、あたしの持参金じゃなくて」
そこに現れたのは…
よく見ると、このお方、ずっとヘルガを見守っているんですよ。
いったい誰?
そしてハッピーエンド。めでたし、めでたし。
結婚に関して揺れ動き、悩んでいる女性にはこの本!
ぜひお読み下さい。
「ほんとのしあわせをもとめる人に」と献辞があります。
そう、ほんとのしあわせは自分の手でつかむもの、ですよね!
紙の本
ヘルガが痛快ヒロイン!
2016/12/15 06:32
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:coco - この投稿者のレビュー一覧を見る
トロールのヘルガは身寄りが無くて貧しいけれども、器量よしで賢くて行動力もある女性。
ハンサムなラースから求婚されたものの、ヘルガには持参金が無く、
たっぷり持参金が用意できるお金持ちの娘に、ラースは心変わり。
ヘルガはショックを受けるものの、知恵をしぼって行動し、持参金を自分で稼ぎます。
(そんな彼女の努力を陰からこっそり見守る人物が。)
持参金しか見ていないラースにキッパリと自分の考えを言い渡すヘルガが痛快!
投稿元:
レビューを見る
「持参金」なんて、言葉子どもたちに、わかるかしら?なんて心配は、ご無用。ちゃんと最初にわかりやすく、描かれています。みよりのないヘルガは、結婚するために、自分で持参金を稼がなくてはなりません。そのために、トロールの魔法をちょっと使いますが、なんとか実力で、稼ぎます。それを見た恋人が大喜びでやってきます(金持ちの娘と結婚しようとしたのに)「心から愛するヘルガ」という相手に対し「あたしはね、あたしじしんを愛して欲しいのよ、あたしの持参金じゃなくて」とタンカを切ります。さて結末は?とってもすてきなお話です。結婚のお祝いのプレゼントにいいですよ。
投稿元:
レビューを見る
私が子供の頃にこの本を読んでいたなら、もう少し強い自分になって
自分で人生を切り開くことができたかもしれないと思いました。
男の子にも女の子にもどちらにも読んで聞かせたい本でした。
投稿元:
レビューを見る
結婚をすることが目標だったヘルガですが、自分で自分の道を切り開きながら、自分に必要なものは何だったのか
感じるストーリーなような気がします。
強くたくましいヘルガが大好き^^
CDの音楽もすごくいいです。
投稿元:
レビューを見る
ヘルガはトロールきっての器量良し。でも、身寄りがなくてとても貧乏。愛するラースに結婚を申し込まれても、花嫁が持って行くしきたりの、持参金がありません。ラースが金持ちのスヴェン爺さんに相談すると、孫のインジとの結婚を薦められます。インジの莫大な持参金を前に、ラースはヘルガとの結婚をあきらめようとします。
「ふん! なぜこのあたしが こんなところにすわりこんで、ふくれっつらしてなくちゃならないのさ?」
インジとラースの結婚式が挙がるまでに持参金を用意しようと、ヘルガはたったひとり、知恵を絞り奔走します。
この絵本と出会ったのは、小学生の頃教わっていたピアノの先生の本棚でした。
当時から大好きで何度も何度も読み返し、大人になってからは自分の本棚に揃えました。
とにかくたくましく生きるヘルガと、テンポの良い展開、ユーモラスな絵柄と、胸のすく結末!
曇り空の心を晴天にしてくれる絵本です。
投稿元:
レビューを見る
自分で道を切り開いて大切なものを得る主人公ヘルガ。絵本のようにきれいに先へ進めなくても目標に向かっている人、目標が見えなくてもがいている人の背中を押してくれるはず。絵は味があるかわいさがあります。
投稿元:
レビューを見る
自分の力で幸せを勝ち取るヘルガ。なんだか今時の恋愛ドラマを見ているような気分になります。お金に目がくらんでフラフラしてしまうハンサム男のラースの甘い言葉を、毅然とはねつけるヘルガのセリフには、スカッとします。
投稿元:
レビューを見る
ハンサムなラースと結婚の約束を交わしたものの、貧しいヘルガには持参金がなかった。そして、ラースが金持ちの娘と結婚することを知り泣き崩れるヘルガだったが、自分で持参金を稼ぐことに。。
投稿元:
レビューを見る
【読了メモ】(150217 10:25) トミー・デ・パオラ Tomie de Paola、訳 湯浅フミエ/『ヘルガの持参金〜トロールの愛のものがたり HELGA'S DOWRY』/ほるぷ出版/1981 Sep 15th/諦めない、賢い、働き者のヘルガ。前半の伏線回収もお見事!/清水克衛『しあわせ読書のすすめ 〜悩んだときに読んでほしい53冊』で知りました。
投稿元:
レビューを見る
子供の頃に読んだ絵本です。
当時は聞き慣れない表題ゆえ
よく理解できなかったお話ですが、
今思うと、とても良い絵本でした。
幸せは自らつかみにいくものだ、ということを
ヘルガのパワフルなイラストで教えてくれます。
今は売ってしまい手元にない状態ですが、
また読みたいなあと思います。
投稿元:
レビューを見る
この絵本は、トロールの女が巻き起こすドタバタハッピーラブストーリーです。
あなたも、たくましく生きる姿に勇気をもらったり、心がスカッと晴れる結末に、爽快な気分になることまちがいなし!
主人公「ヘルガ」は町で一番器量の良いトロールの女でした。しかし身寄りがなく町一番の貧乏でもありました。愛するトロールの男「ラース」に結婚を申し込まれても、花嫁が持っていくしきたりの、持参金がありません。ラースが金持ちの「スヴェン爺さん」に相談すると、孫の「インジ」との結婚を勧められます。インジの莫大な持参金を前に、ラースはこう言いました。
ごめんねヘルガ
君はいつだって僕の愛しい人さ
でも、君にだってわかるだろ
トロールの男にとって、金持ちになることがどんなに大事なことか
ことにハンサムな男にとってはね
かわいそうなヘルガ!
しかしたくましいヘルガはへこたれません!
自分で持参金ぐらい稼いでみせるわ!と人間の街に出かけて行きます。
ヘルガは賢いトロールなので、魔法を使って持参金をどんどん稼いでいき、なんとインジよりも多くの持参金を用意しました。
その噂を聞き付けたラースはこう言いました。
ああ、ヘルガ
心から愛するヘルガ
君の持参金はインジのよりもすごいよ
だから僕、君をまえよりいっそう愛してるんだ!
明日は結婚式さ
でもインジとじゃなくてね
これを聞いたヘルガの返事がものすごくスカッ!とするので、ぜひ読んでみてください。
またこの後、ヘルガはプロポーズをされて結婚します。そのときのプロポーズの言葉がかっこいいので、そこも注目してもらいたいです。
さて、ヘルガはいったい誰にプロポーズをされたのでしょうか…。
絵本の中でもちょくちょく顔をのぞかせているので、是非探してみてください。
11月28日ビブリオバトル準チャンプ本
徳島大学図書館蔵書なし
にたま
投稿元:
レビューを見る
ハンサムウーマン・トロールのヘルガ。
逆・金色夜叉な目に遭うも、自分の細腕?一つでガンガン稼ぎます。痛快ラブコメ!?
投稿元:
レビューを見る
全国学校図書館協議会選定図書
中央児童福祉審議会推薦図書
日本子どもの本研究会選定図書
ダメ男を振って見返す痛快ストーリーで面白いですが、子どもには少しわかりにくいかなと思いました。
持参金という言葉はもちろん、トロールが魔法が使える設定なのも知りませんでしたし、絵もわかりにくいです。
読み終わった後で、王さまがどこでヘルガを見てきたのかページを見返して楽しめました。