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- カテゴリ:一般
- 発行年月:1994.12
- 出版社: 日経BP出版センター
- サイズ:20cm/239p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-8227-4016-1
紙の本
闘うプログラマー ビル・ゲイツの野望を担った男達 上
ビル・ゲイツの野望を実現するために、マイクロソフトに伝説のプログラマー、デビッド・カトラーが引き抜かれた。屈強な肉体と厳しい職業理念、闘争心を持つ男の下に新プロジェクトチ...
闘うプログラマー ビル・ゲイツの野望を担った男達 上
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商品説明
ビル・ゲイツの野望を実現するために、マイクロソフトに伝説のプログラマー、デビッド・カトラーが引き抜かれた。屈強な肉体と厳しい職業理念、闘争心を持つ男の下に新プロジェクトチームが結成され、パソコンOS開発作戦「NT」の幕が開いた…。【「TRC MARC」の商品解説】
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紙の本
アメリカ人は働かないって、ホント?
2012/05/30 17:31
8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:GTO - この投稿者のレビュー一覧を見る
伝説のプログラマー、デビッド・カトラーを主人公にしたウィンドウズNT開発の物語である。「闘う」と言うよりは、「仕事中毒の」プログラマーたちの話である。
私はこの本をコンピュータ好きの人やプログラマーよりも、日本のサラリーマンに、そしてマスコミ関係者や文部科学省に読んでもらいたいと思う。
日本人は一般にアメリカ人は日本人ほど働かないと思っているようだが、この本を読めばそれが間違いだと分かる。アメリカは、働く者(才能がある者?)は、無茶苦茶に働き、多額の報償を得る。一方、一般の労働者はあまりあくせく働かないが日本より低賃金という、富が偏在する階層社会なのである。
何でもアメリカの真似をすればうまくいくと考えている文部科学省や一部マスコミ関係者により、日本は残業を削り、週休2日を取り入れ、ついには学校まで週休2日にしてしまい「ゆとり、ゆとり」と叫び続けたが、その先に待っている階層社会は、はたして国民が望んでいるものなのだろうか。
さらにその結果、日本では才能ある者まで働かなくなっている。多くの若者が勉強したり、働いたりするインセンティブを見失っているように感じる。これでは、日本人全体が、アメリカのブルーワーカーにされてしまう。
さて、コンピュータとは20年以上のつきあいであるが、マイクロソフトには悩まされてきた。簡単に言うと、DOSの時代から、未完成(不良)品を売りつけられ、完成品に近づくと、進化した?新たなる未完成品を買わされるからである。だったら、買わなければいいと言われそうだが、そこは、ビル・ゲイツの商才で、ウィンドウズが世界のデファクト・スタンダードになってしまったので、しかたなく、しゃくだが、分かっていて購入するのである。サポートがすぐに打ち切られるので、買わざるをえなくなるのである。こんな製品は珍しい。車や家電ならばリコールになっているはずである。
しかし、同じウィンドウズでも2.XからMeにいたる流れとウィンドウズNTから2000を経由して、現在のXPへといたる2つのウィンドウズがあり、2.Xの流れのウィンドウズこそビル・ゲイツお得意の売らんかなの製品で、常にバグだらけのまま見切り発売され続けました。特にMeは史上最悪のOSだったと思います。
それに対して、カトラーたちが開発したNT系は、OS2の流れをくんだ少しは安定性に優れ、やや良心的な製品だったと言えます。(ビル・ゲイツが開発を急がせなければ、もっと良いものができていたのでしょう。)そろそろ他の家電のように10年買い換える必要のないハードやOS、アプリケーションができてもいいのではないかと思う。それを開発する第2のカトラーが、日本の若者からでることを期待しつつ読んでください。
紙の本
マイクロソフトには誰がいるのか
2001/09/06 16:01
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:REV - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、マイクロソフトのNT開発についてのものである。
マイクロソフトでの新たなソフト開発にかける人たちを描いている。ある意味この世界でのスターといえる彼らの、大きなプレッシャーのなかで見せる人間くささは、面白さすらある。
では、面白だけか、というとそうでは全く無くて、大規模プロジェクトとはどのようなものなのかを丹念に描いている本書からえることのできるものは大きいだろう。
ITは終わったなどとマスコミは騒いでいるが、このNTをつくった人たちのはてしのない開発に向ける情熱を、新たにIT業界で働く人、そしてもしかして情熱を見失ってしまったかも知れない人に、感じてほしい。
紙の本
オープンソースの対局がよく分かる
2001/09/04 23:57
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:淳 - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書の主人公はディヴィッド・カトラー。Windows2000やWindowsXPのベースとなっているWindows NT カーネルを開発したチームのリーダーである。本書は、Windows NT が世に出るまでの、ディヴィッド・カトラー率いる NT開発チームの闘いの記録である。
ところで本書の出版は既に5年以上も昔のことであり、NT のデビューすらずいぶん昔話となっている。ドッグイヤーと言われるこの業界において、本書をあらためて読むことにはあまり意義がないように感じる方もいるかと思うが、さにあらず。今回じっくり読み込んで、非常に得るものが多かった。つまり、最近流行のオープンソース開発モデルに対するアンチテーゼを克明に記録した良書となっているのである。
したがって本書は、オープンソース開発の哲学に関する書籍、例えばリーナス・トーバルズの自伝「それがぼくには楽しかったから」(小学館プロダクション)や「なぜ、Linuxなのか」(アスキー)といったLinux関連書籍、あるいは E. レイモンドの「伽藍とバザール」(光芒社)といったオープンソースのバイブルなどと並べて読むと面白かろう。もちろん、本書は「伽藍」スタイルの良いサンプルを提供しているわけである。5年間の歳月が、哲学を塗り変えたサンプルとしてとらえても、たいへん興味深い。